樵(きこり)の親方から聞いた話
トンデモナイ事態が続いているそうだ
市場に材木が貯まりすぎて 安値で
「やってイケンかもしれん」と言う

「拡大造林で植えた山が 伐採適期迎えとるで 全国的に材が出とるんや」
「きょう日 建築でもなんでも 国産材使わんで どんどん余ってきとる」

山主や森林組合の動きが 鈍い中でも
親方はあちこちの放置人工林に入って 木を伐ってきた
若い頃からの経験を基に 巧みに出材し 代々の生業を続けてきた

親方の最近の現場 スギ・ヒノキが林道に倒れ掛からんばかりで
真っ暗だった山林が 綺麗に伐採されて 空が空き 山に陽が入っている
もう潜在植生は復活始め 数年で頑丈な自然林に変わっていくだろう
生態系とか環境保護とか むずかしい言葉は使わないけれど
「補助金アテにして 先のこと考えんから 山がダメになる」
「自分らのゼニカネのことだけ考えてる連中は ろくでもない」が口癖

「これまでやってきて こんなこと初めてや」
「市場の連中も どないもならんと言う ホントにアカンかもしれん」
国家100年の計というが 森林との付き合いは超長期
すべてのいきものの いのちを支える「土」や「水」を守るしごと
目先の利害ではなく 本物の政治家や行政マンが支えないと 国は亡びる
親方の嘆きは 根本的な この国の課題を浮かび上がらせている
by Oak.

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