ただ今 学習中・・・
環境倫理学の書籍から 次の文章に出会いました
自然は、歴史的に培われてきた人間の精神文化の基礎である。
今日まで伝承されてきた伝統的文化のすべては、
自然及び自然と人間とのかかわりあいを基礎としてきた。
今日の自然環境の急速な破壊は、人間の精神的拠り所を失わせていく。
アマミノクロウサギ他3種を原告として表示した、
ゴルフ場開発許可の取消無効確認を求めた行政訴訟
奄美「自然の権利」訴訟『準備書面』(p26) 1995.10.9
また、我々が、自然の固有の価値を承認すると主張することは、
自然及びそれを代理する人間の主張を絶対視することを意味するものではない。
人間どうしはもとより、自然と人間との間でも、
「お互いに尊重し、される関係」が存在するべきである。
人間の尊厳と自然の固有の価値とは、究極において
矛盾するものではなく、また矛盾するものであってはならない。
さらには、人間の知は常に未熟であり、不完全なものであることをも
自覚しなければならない。
この点で、我々は、全体主義的な考え、すなわち全体自然の保全の名のもとに、
人間のあらゆる権利を一方的に制約しようという考えをとるものではない。
・・・・・・
そして、我々は、このような考え方を前提に、法を含めた人間の共同体の
ルールの中に、自然を正当に位置づけるべきことを主張する。
ここにおいて最も重要なことは、保護と利用に関する社会的意思形成を、
開かれた対話の過程で慎重に行うことである。
同上抜粋(p29)

訴訟書面だけに 言い回しは むずかしいけれど
すごく大事で 納得できることが 20年以上も前に
語られていたことを ごく最近知りました
相生山のこと 考えていくのに 役立つのかもしれない
by Oak.

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