コシダ(小羊歯)
樹木ではありませんが 相生山を代表する植物の一つ
新芽の立ち上がり

春を思わせる陽気の日 やわらかに のびやかに
有名な万葉の歌を 思い出しました
石 (いわ) ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨の
萌え出づる春に なりにけるかも 志貴皇子(巻八-1418)

相生山には ワラビは生育していませんが
ウラジロ(裏白)に似た本種は 緑地のあちこちに小群落
繰り返して二叉分枝する常緑の葉が 雪のあとの陽光に輝いています
湿度を好むシダの仲間にも関わらず 尾根筋にも多く見かけます
太古の水底であったことを証明する 礫と砂の地質 その下に
水を通さぬ不透層の存在を コシダが教えてくれる と聞きました
そのことは ヒメボタルの生育環境とも共通しています
茂みの中に

弦楽器のスクロール ト音記号
弾む 音楽を想わせる この時期の景観
未だ 寒の内ですが 自然界は春を含んで 流れています
by Oak.

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