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伐倒しなければいけなかったのか?

相生山緑地の真ん中の梅畑西には、果樹畑と雑木林の衝立を為すように、高木コナラ(小楢)が並んでいました。その梢や力枝には、希少な野鳥が留まっていることもありました。
きょう行ったら、大きな空が見える!
消失②IMG_5818 (640x425)
このコナラにカシノナガキクイムシ(樫の長 木喰い虫)とナラ菌によって、樹の枝葉が部分的に枯れていたのは知っています。
関連記事:こちら
梅畑西①IMG_5815 (640x425) 梅畑西②IMG_5816 (425x640)
けれども、急いで根元から伐倒する必要はあった??
直ぐには倒れないし、倒れたとしても散策路を歩く人に被害を与えるとは思えない位置なのに。

相生口の竹薮ぞいでも2本の大木が伐倒されました。
消失①IMG_5799 (640x425)
何年も生きてきて、未だ数年は生きていける可能性もあった木を、なぜ簡単に倒してしまう?
寿命尽きて倒れてしまったのを処理する場合 こちら とは位置づけが違う。
伐採①IMG_5801 (640x425) 伐採②IMG_5802 (640x425)
名古屋市は市民のために、考慮・検討し、対策実施しなければならないことの順序が全く分かっていない。
困っている人の実態改善や、真っ当な意見に耳を貸し直ぐに対応するのは後回し。「倒れて人的被害が起こる」のを回避して、いいえ、そうしたことが発生して責任追及から逃れるための事案にしか、施策実施をしない。
大都市の中の貴重な自然の残った森林を、都市構想にどう位置付け、市民に協力を呼びかけるのかの根本対策は遅々として進まない。 参考記事:こちら
切り株①IMG_5800 (425x640) 切り株②IMG_5805 (640x425)
ナラ枯れに対して早く伐ったから被害拡大が止まるということは無い。早く伐れば、萌芽更新が促されるという事もない。残しておけば生態系の変化はゆっくり進み、野性動物へのダメージは緩やか。枯損木になったコナラには菌類が付き、虫が集まり、それを捕食したり居場所をつくる鳥や動物が生息する。
こうした自然の循環を学んでいるだろうか。森のシステムに合致した構想・イメージのもとに、一つひとつの作業が為されているか。
これまで長年の経緯や対応を見てくる限り、断じてナイ!!
1年幼木IMG_5803 (425x640)
切り倒された根元に、昨秋のドングリから発生した1年生幼木が育っています。「コナラの母樹の下にコナラの幼木は育たない」この植生遷移の考えを基にして、早く伐ったわけではないですよね。
森の自然よりも「ウワベ」だけの《市民サービス》優先の名古屋市ですものね。
わたしたちは不幸です。

名古屋市の関係部署の方がこの記事を読まれたころに、このテーマを聞いてみようと思っています。
専門家や樹木医を出して逃げないでくださいね。求めているのは、名古屋市が市民にどう向き合っているのかの答えです。

    by  Oak.

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