サカキ(榊)
鎌状に曲がった 赤い葉芽が特徴

西日本 照葉樹林の山野に ふつうに生育する常緑高木
サカキ科サカキ属 (少し前まではツバキ科と分類されてきました)
相生山でも 低木(1~5m)亜高木(~10m)くらいの木が あちこちに

神(霊魂)のすむ聖地と 人々の生活の場の境木(さかいぎ)
万葉集の賢木(さかき)は 神事=祀りごとに用いられた樹木全般
サカキ・ヒサカキ・シキミ・オガタマなどを指しているそうです

――ここからは独リよがりな推論――
私たちの先祖は 古代より
明かるいもの・赤いものを 善いものとしてきたようです
サカキ 森林の中に入ると 他の樹木に比べて 赤い幹
そんなことからも 特にサカキは 人間界のけがれから
聖域を守る樹木 とされてきたのでは・・・?

三河や美濃の山林では 人間の所有地の境界線を
常緑の「さかいぎ(境木)」を目じるしに 区分しています
ヒサカキ・アセビ・ソヨゴ・・・でもサカキは境木にしていないようです
あんなに 普通に多く 生えているにもかかわらず
いつの頃からか 榊の字が使われるようになって
特別な木 になってしまったのかもしれませんね
サカキの花 ごぞんじですか?
6月梅雨の頃 きれいな白い花
サカキの実 わりに大きく(7~8mm)
初冬に黒紫に熟します
高く育ってから 上の方に花が着くので
まだ 試食したことはありません
節分の日に 何となく 改まって
サカキのことを 書いてみました
by Oak.

- 関連記事