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相生山から名古屋市へ・・・(下)

 河村市長は「これからは自然を大事に、でいく」と宣言したけれど、名古屋市の「自然との共生」施策は余りにも一面的で不充分だとずっと感じてきました。
 植えた草木、どこからか連れてきて繁殖させた動物を、人はときどき間違えて『自然』と認識しています。自宅の庭の花、植物園の樹木、動物園のゴリラやコアラを「自然」ととらえるのは間違いです。人工林と自然林はよく見ると全く違います。人がつくった公園や庭園を見て、「自然豊か」とは言いません。
相生口扉IMG_0041 (640x427)
 相生山緑地の東端、相生口から「道路」着工済み部分が覗けます。ここに育っていた立派なコナラ(小楢)の林が壊され、表土が剥ぎ取られ、道路の基礎工事が始まって中断、放置された区域に今、自然が戻ってきています。
 人が手を加えないことが自然です。太陽と大気と水と野生生物に任された生態系の復活です。
道路部bIMG_0037 (640x427) 道路部aIMG_0036 (640x427)
 私たちは「自然を大事に」と語るとき、「人為によって破壊される生態系のことを考慮しよう」と提案してきました。「自然のままに放置する」ことだけを提唱しているのではありません。場所によっては、たとえば手つかずの原生林や海洋には、人が接することさえ充分な注意が必要でしょう。
 しかし、相生山はそんな場所ではありません。生物相が暖帯性の雑木林(=二次林)であることが示すように、歴史的に人によって破壊されたあと、自然に遷移してきた区域です。
 ですから、名古屋市の戸田川緑地「西の森」のような、河川の氾濫域に『意図的につくられた森』とも全く違っています。
 ていねいに、いろいろ分けて、それぞれの対応が求められます。それが「自然を大事に」ということだと思ってきました。
ふれあいの丘候補地IMG_0040 (640x427)
 名古屋市の都市構想では「自然との共生」とか「市民の利活用」とかを掲げていますが、そもそも自然とは何か、共生とはどういうことかの問い返しが為されていないか、弱いのを感じてきました。
 相生山の意見交換会では、「相生山の何が大事なのか」「どんなことを後世に残すのか」「行政は、市民はどうすればいいのか」を根本的に考えていく必要があると思います。相生山の「オアシスの森活動」への見直しも必要でしょう。
相生口IMG_0038 (640x427)
 ヒトへの新型コロナウイルス感染拡大は、私たちに何を課題として突きつけているでしょう。マスクや手洗いなどの日常生活習慣を改めればいいのですか。人類の活動スタイル、生産形態や世界経済や、自然生態系に対する向き合い方が、今こそ問われているのではないですか。

 こうしたことにまで考えを至らせてこそ、「世界のAIOIYAMA」を誇れると、長い間の対立意見が止揚できると思うのです。
 そうした「意見交換会」が一刻も早く実現していくことを望みます。みんなで検討すべきことは、高く大きく迫っているのです。参照:こちら

 3回にわたって、現在の問題意識を書きました。このブログのタグ【道路は要らない❢】【人と自然と】【名古屋市への意見・提案・要望など】の過去記事も一読されて、ご意見を頂ければありがたいと願っています。
  
     by  Oak

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Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
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