野辺の秋芽子
相生山の日当たりのいい尾根道 ハギの花盛りです

万葉の時代から 人びとに愛されてきたハギ(古表記=芽子)
「貴族はウメを庶民はハギを好んだ」なんて読むと よけい惹かれます
かつては 河川の氾濫原があちこちに広がっていて
そんなところには【秋の七種】に代表される植物が繁茂していたようで
万葉集にも ひんぱんに
秋芽子之 開有野邊[秋萩の咲きたる野辺]が登場します
相生山で そんな景観を少し残しているのは もはや この辺りくらい

秋芽子之 開散野邊之 暮露尓 沾乍来益 夜者深去鞆 (作者不詳)
[秋萩の 咲き散る野辺の 夕暮れに 濡れつつ来ませ 夜は更けるとも]
吾背子之 挿頭之芽子尓 置露乎 清見世跡 月者照良思 (作者不詳)
[我が背子が かざしの萩に 置く露を さやかに見よと 月は照るらし]

冬 枯れて絶えたようになりながら 春には同じ株から新芽を出すハギは
強くたくましく縁起のいい植物とされ 頭に挿してあやかろうとしたそうです
マメ科の果実は食用や飼料として 葉はお茶の代用 根は薬用 樹皮は紐に
ずいぶんと有用な植物だったようで 七種の筆頭とされたのも うなずけますね
「園芸種が多く、交雑種も広がり、今や野生の純粋種は貴重」と聞きました
相生山では こんなところに 生育しています
樹林の中を 一陣の風が渡りました
萩を大好きだった(らしい) 大伴家持の(秋尽くしの)歌

秋野尓 開流秋芽子 秋風尓 靡流上尓 秋露置有
[秋の野に 咲ける秋萩 秋風に 靡けるうえに 秋露置けり]
真夏日が去って 朝夕めっきり涼しくなりました
いましばらく 秋萩の盛りが続きそうです
野辺ではなく ナラ(楢)の根方ではありますが
by Oak


万葉の時代から 人びとに愛されてきたハギ(古表記=芽子)
「貴族はウメを庶民はハギを好んだ」なんて読むと よけい惹かれます
かつては 河川の氾濫原があちこちに広がっていて
そんなところには【秋の七種】に代表される植物が繁茂していたようで
万葉集にも ひんぱんに
秋芽子之 開有野邊[秋萩の咲きたる野辺]が登場します
相生山で そんな景観を少し残しているのは もはや この辺りくらい

秋芽子之 開散野邊之 暮露尓 沾乍来益 夜者深去鞆 (作者不詳)
[秋萩の 咲き散る野辺の 夕暮れに 濡れつつ来ませ 夜は更けるとも]
吾背子之 挿頭之芽子尓 置露乎 清見世跡 月者照良思 (作者不詳)
[我が背子が かざしの萩に 置く露を さやかに見よと 月は照るらし]

冬 枯れて絶えたようになりながら 春には同じ株から新芽を出すハギは
強くたくましく縁起のいい植物とされ 頭に挿してあやかろうとしたそうです
マメ科の果実は食用や飼料として 葉はお茶の代用 根は薬用 樹皮は紐に
ずいぶんと有用な植物だったようで 七種の筆頭とされたのも うなずけますね
「園芸種が多く、交雑種も広がり、今や野生の純粋種は貴重」と聞きました
相生山では こんなところに 生育しています
樹林の中を 一陣の風が渡りました
萩を大好きだった(らしい) 大伴家持の(秋尽くしの)歌

秋野尓 開流秋芽子 秋風尓 靡流上尓 秋露置有
[秋の野に 咲ける秋萩 秋風に 靡けるうえに 秋露置けり]
真夏日が去って 朝夕めっきり涼しくなりました
いましばらく 秋萩の盛りが続きそうです
野辺ではなく ナラ(楢)の根方ではありますが
by Oak


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