fc2ブログ

フジ(藤)に思う

相生山緑地の中央尾根にある梅畑
その西端の林縁部に いつの間にかフジが大きく育ちました
普段は気づかないでいるのですが 花の時期には目立ちます
フジ③IMG_9241 (640x427)
森林とフジの関係 正反微妙です・・・・どんな事物もそうなんでしょうが
フジなどのツル(蔓)植物は ソデ(袖)・マント群落として
森の林縁に繁茂することで 内部を 乾燥や外来生物の侵入から守ります
相生山では クズ(葛)やアケビ(木通) なども多く見られます
けれども一方では フジ①IMG_9239 (427x640)
「シメ殺し植物」として 他の植物に巻き付き その成長を妨害します
林業が盛んだった一時代前まで 山林の管理の初歩として
よく研いだ鉈を腰に フジなどのツル切りは重要な仕事だったそうです
他所様の山であっても 境界超えて入っても それはお構いなしで
だれもがやって当然 お互いさまの「山の手入れ」だったと聞きました
山林が放置されるようになって 鉈を持って山に入る人がいなくなって
暗い人工林の外側にフジが覆い びっしりと花を咲かせているのを見かけます
それは 綺麗ではあるけれど 「山が荒れている」ことの証しでもあります
相生山でも フジ②IMG_9240 (427x640)
このムクノキ(椋)・・・もしかしたらエノキ(榎)の樹冠まで もう届きそう
これは自然の成り行きで 森の防波堤としての役割を果しているのですが
他の植生のことも考えると 少しの「手入れ」を検討していいのかもしれません
「森の手入れ」と称して 1mにも満たない常緑広葉樹を切り払うよりは
厄介者でもあるフジをどうするか考えた方が 理に適っていると思われます

それにしても フジは寄りかかって攀じ昇る対象の樹木を
痛めつけてしまっては 自分たちも繁栄できなくなるだろうに・・・・
どこかで手加減しているのか それとも諸共討ち死に覚悟か
子孫を残せば それで良し!なのか
大きく育って さわやか色の花房を揺らしている フジに聞いてみたいものです

    by  Oak.

関連記事

theme : 名古屋・愛知
genre : 地域情報

line
line

comment

管理者にだけ表示を許可する

line
line

line
プロフィール

森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
人と自然の関わりについて ときに思いを述べます ご意見コメントいただければ嬉しいです
 
ブログランキングに参加しています クリックで応援よろしくお願いします
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村にほんブログ村 環境ブログへ
にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へにほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 名古屋情報へ

ときどき ご訪問くださいね 
管理画面

line
最新記事
line
訪問者
line
検索フォーム
line
カテゴリ
line
最新コメント
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QR
line
RSSリンクの表示
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
sub_line