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誰がスズメバチを呼んでいるのか

注意書きIMG_5840 (640x425)
【スズメバチに注意】の掲示物
近くにオオスズメバチ(大雀蜂)が集まっていました。
よく視ると、彼女たちが吸っているのは、飛び散った柿の汁。
傍の畑(私有地)に柿の木があって、誰かが柿の実を盗んで齧り残し棄てていったのでしょう。
スズメバチIMG_5734 (640x427)
最近、全国的に「クマの被害」が盛んに報道されています。
熊だって、蜂だって、危険を冒して人間とは関わりたくないはず。
食べ物の領域が侵されたうえに、それが別のところにあれば出かけざるをえないでしょう。

「彼らは危険」と騒ぎたてる前に、私たちが自然との関わり方を学んでいるかを先ず検証した方がいいと、改めて思う出来事でした。

   by  アイ

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広がる道 荒れる森

「あれっ?」
夏が終わったから・・・それにしても、ずいぶんスッキリ・・・・と感じて、よく眺めたら、散策路沿いの低木が片端から切り払われていたからでした。
広い道①IMG_5809 (640x425)
竹藪から延びてきていた竹を伐採したのは良いとして、周辺一帯を「整美」した目的は何?
「整美」IMG_5807 (640x425)
相生山緑地のなかで南部住宅地は別にしても、地名【菅田(すげた)】と表示される区域のほとんどは雑木林樹林です。自然の森林に4トントラックが入れそうな道をつくってどうするつもり? 場所によっては、どっちを歩けば良いのか迷うほど林床がキレイになっています。
「そこはヒメボタル(姫蛍)たちの生育域、人がむやみに入り込む場所ではありません」と言ったって、そういう意識のない人には通じない。そういう人たちが、こんなふうにしているのですね。
人が好む空間と、野生生物が生きやすい空間とは両立しないことが多いです。そのことを認識しないと自然を破壊します。
広い道(2)IMG_5808 (640x425)
小春日和の日曜日、相生山には多くの散策者が訪れていました。広くなった道へ自転車で乗り入れてくる人、道の脇が刈り払われているので入り込んでランチする人、あり得ない繁みからヒョッコリ出てくる人。
その人たちも「自然を楽しみ」に来たのでしょう。でも、そうした行為が自然を壊していく。そうした行為が出来てしまうように、森を変えている名古屋市。
広い道②IMG_5819 (640x425)
「荒れた森を手入れ」している人たちと名古屋市が、実は森を荒らしている。参考記事:こちら 
毎月末、そういう区域が増えていきます。
森林と公園と、公共の場所と自分の庭と、その区別が出来ない人びとによって。

   by  Oak.

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伐倒しなければいけなかったのか?

相生山緑地の真ん中の梅畑西には、果樹畑と雑木林の衝立を為すように、高木コナラ(小楢)が並んでいました。その梢や力枝には、希少な野鳥が留まっていることもありました。
きょう行ったら、大きな空が見える!
消失②IMG_5818 (640x425)
このコナラにカシノナガキクイムシ(樫の長 木喰い虫)とナラ菌によって、樹の枝葉が部分的に枯れていたのは知っています。
関連記事:こちら
梅畑西①IMG_5815 (640x425) 梅畑西②IMG_5816 (425x640)
けれども、急いで根元から伐倒する必要はあった??
直ぐには倒れないし、倒れたとしても散策路を歩く人に被害を与えるとは思えない位置なのに。

相生口の竹薮ぞいでも2本の大木が伐倒されました。
消失①IMG_5799 (640x425)
何年も生きてきて、未だ数年は生きていける可能性もあった木を、なぜ簡単に倒してしまう?
寿命尽きて倒れてしまったのを処理する場合 こちら とは位置づけが違う。
伐採①IMG_5801 (640x425) 伐採②IMG_5802 (640x425)
名古屋市は市民のために、考慮・検討し、対策実施しなければならないことの順序が全く分かっていない。
困っている人の実態改善や、真っ当な意見に耳を貸し直ぐに対応するのは後回し。「倒れて人的被害が起こる」のを回避して、いいえ、そうしたことが発生して責任追及から逃れるための事案にしか、施策実施をしない。
大都市の中の貴重な自然の残った森林を、都市構想にどう位置付け、市民に協力を呼びかけるのかの根本対策は遅々として進まない。 参考記事:こちら
切り株①IMG_5800 (425x640) 切り株②IMG_5805 (640x425)
ナラ枯れに対して早く伐ったから被害拡大が止まるということは無い。早く伐れば、萌芽更新が促されるという事もない。残しておけば生態系の変化はゆっくり進み、野性動物へのダメージは緩やか。枯損木になったコナラには菌類が付き、虫が集まり、それを捕食したり居場所をつくる鳥や動物が生息する。
こうした自然の循環を学んでいるだろうか。森のシステムに合致した構想・イメージのもとに、一つひとつの作業が為されているか。
これまで長年の経緯や対応を見てくる限り、断じてナイ!!
1年幼木IMG_5803 (425x640)
切り倒された根元に、昨秋のドングリから発生した1年生幼木が育っています。「コナラの母樹の下にコナラの幼木は育たない」この植生遷移の考えを基にして、早く伐ったわけではないですよね。
森の自然よりも「ウワベ」だけの《市民サービス》優先の名古屋市ですものね。
わたしたちは不幸です。

名古屋市の関係部署の方がこの記事を読まれたころに、このテーマを聞いてみようと思っています。
専門家や樹木医を出して逃げないでくださいね。求めているのは、名古屋市が市民にどう向き合っているのかの答えです。

    by  Oak.

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山奥の 秋は忙し

秋晴れが数日続くので、今日は芋掘りの日。
畑の獣害ネットに電気柵を補強したので、今年はサル害は免れました。
蔓切りしながら、どれだけできてるだろうと楽しみの時。
芋掘り①IMG_5761 (640x425) 芋掘り②IMG_5765 (425x640)
昨年豊作だったアンノンイモ(安納芋)が今年は不作。小さな畑で「連作障害」がでないように、毎年植え付け場所を変えていくので、適不適が生じるのか。背丈の高いトマトやナスに日照を奪われたか。
代わりに紅芋のベニハルカ(紅はるか)とベニアズマ(紅東)は大きく育っていました。
芋掘り③IMG_5767 (640x425) 紅あずまIMG_5768 (425x640)
相生山付近の畑のようなサラサラ土ではなく、腐葉土も豊かだけれど小石交りネットリ土はサツマイモには不向き。芋づる式とはいかず、スコップと鍬と移植ごてでていねいに掘ったつもりでしたが、傷つけたの切ってしまったものがたくさん出てしまいました。
本来は1週間陰干しして追熟させるそうですが、傷つけた子は早速、お昼ご飯に。
傷芋IMG_5772 (640x425) ソテーIMG_5773 (640x425)
芋の隣は冬野菜の区画。今年は最近まで暖かな日が続いたので、大根、白菜の育ちが良いです。虫に食われて穴だらけだけど。
芋掘りの後は間引き。手間がかかりますが、若い抜き菜も大事な食糧。
冬野菜IMG_5769 (640x425)
山林の「キノコ畑」に植菌キノコが発生し始めました。キノコってすごい!昨日は小さな傘の幼菌が一晩経ったら、食べ頃に育ってます。
椎茸IMG_5785 (640x425) ヒラタケ①IMG_5784 (640x425)
今夜の食卓。
メインはさつま芋の天ぷら、白菜抜き菜とヒラタケ・椎茸のスープ、ニンジン抜き菜のチヂミ、大根抜き菜の漬物(細かく刻んで塩で揉んだだけ)、秋の「初物祝い」の日本酒」と調味料以外は、全部自家製!!
晩ご飯IMG_5775(2) (640x427)
山奥の秋は朝から晩まで、畑に山に忙しいけれど、とても贅沢です。

   by  R.60

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秋晴れ・・・オオタカ旋回

天が青く澄み、地上に朝の光あふれ出す頃。
野鳥たちの声で、裏山の繁みは大賑わいになります。
中段まで皆伐、その上部人工林は6割間伐。
もう5年経って、真っ暗の林床は一旦更地の様相から、多種多様な草と先駆植生の低木による生きものたちの楽園になった感があります。開けたところで食事、と休憩。樹林に入って姿を隠す。
秋は果実と種の季節。虫たちやそれを捕食する鳥たちの生命の貯まり場。
秋晴IMG_5759 (425x640) タカ①IMG_5752(2) (640x427)
そんな山の秋の進み具合を眺めていたら、尾根から姿見せた大物!
いつもトビ(鳶)が出てくる辺りですが、今朝は違う。
タカ③IMG_5754(2) (499x375)
真っ白に輝く下面。翼の幅は広め。パッチなし。
オオタカ(大鷹)と見ました。
ここに通うようになって最初の数年は鷹の姿を見ませんでした。地元の人も「タカはおらんのやないか」
最近、年に1~2回、見かけることができるようになりました。関連記事:こちら
きょうのタカ、ゆっくり大きく旋回。それでも相当のスピード、ズームだと視角に入りません。
レンズを通すと逆光で暗いけれど、肉眼では銀白にキラキラ。
タカ②IMG_5754 (425x640) タカ④IMG_5755(3) 393x294)
3分くらいの間に、もう点にしか見えない。
山の倍くらいの高さから見下ろす、俯瞰の地理で移動していきました。
タカが姿を見せるのは、彼らの食餌である小動物が捕えられるようになったから?
「放置人工林を間伐して自然に戻す」試みが、この辺りの生態系に正方向に働いていれば嬉しいです。

   by  R.60

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黄色い秋/続編

相生山の秋、やっと本番。
夏は済んだはずなのに気温が下がらず、暦通りに進まない季替わりでしたが、
雨直前の黄色を訪ねたとき こちら から5日。
あちこちに黄色が散らばり、やっと広がりを見られるようになりました。
ハギ①IMG_5703 (640x427) ハギ②IMG_5704 (640x427)
辛うじて花色が紫に残った ヤマハギ(山萩)の黄葉。
最近数が減った アキノキリンソウ(秋の麒麟草)に黄点灯。
アキノキリンソウIMG_5706(2) (480x640) アキノキリンソウ②IMG_5705 (640x480)
足元から目線に、黄の連鎖。
イソノキ(磯の木)は紅葉前の、黄色一旦停止。
イソノキIMG_5714 (640x427) ムクノキ①IMG_5686 (640x427)
ムクノキ(椋)の黄葉は、緑の果実を浮き立たせます。
野鳥たちが待ちわびる甘い糧が熟すとき、この葉は地面の彩り。
秋前線の先駆けだったウルシ科ヤマハゼ(山櫨)に黄土色の果実。
その赤い葉に促されるように、コナラ樹林が色を変えています。
ヤマハゼIMG_5687 (640x427) 黄葉始めIMG_5707 (427x640)
明日、弱い前線が掛かるようです。
週明け、黄色光線が交わる朝を迎えるでしょうか。

   by  アイ

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ドングリ落果終了?

ほんの4~5日前まで、森の散歩道はPOPリズムの世界。
思いがけないところから、不規則に、バリエーション豊かな音符。
コッツ パサッ ポコン カッツン コーン ・・・・ ・・・
コナラ樹木IMG_5676 (640x427) ドングリ②IMG_5673 (480x640)
コナラ(小楢)のドングリが自由自在に落ちていました。
時には「頭上注意!」、、、、眼前を直下足もとへ。

未だ未だ続くと思っていたのに。
いつの間にか静寂。
今、コナラたちは黄葉の時を待ってたたずむ。
コナラ①MG_5678 (427x640) コナラ林IMG_5732 (640x427)
早く落ちて転がった子は傷がついたり、暗褐色に染まったり。
一番遅いシンボルコナラの樹下にも、ドングリが落ちているから、不本意だけど「全体終了」みたい。
ドングリ①IMG_5672 (640x427) シンボルコナラ ドングリIMG_5736 (480x640)
全国的にも相生山でも、コナラのドングリは不作らしいです。
凶年の年かな、「異常な」暑さのせいかな?
ドングリ③IMG_5712 (640x427)
もう壊れかけた上へ、たった今落ちて来た子。
数少ないから注意深く見たら、場所によって(木によって)丸いの細長いの、形の変化に気づきました。
このまま土に還る子、発芽の春を迎える子、それぞれのドングリそれぞれの秋。

   by  アイ

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霜降秋桜

樹林から出て来たら、もう日暮れが近い。
コスモス(秋桜)咲く道。
コスモス夕べIMG_5740 (640x427) コスモスIMG_5741 (640x427)
耕作放棄地に種を撒いたか、ずっと前からの自然生えか。
手入れされてない野生の花園、この区画も「相生山緑地」範囲内。
コスモス②IMG_5742(2) (640x427)
二十四節気、きょうは霜降。
秋晴れの一日、豪華な花たちが揺れて暮れる。

   by  Oak.

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ツツジ科の秋

コナラ(小楢)樹林の下、低木ツツジの尾根道。
ここにも秋が来ていました。
初夏の花、コバノミツバツツジ(小葉の三つ葉躑躅)とヤマツツジ(山躑躅)は目立たず退いて。
ツツジ科IMG_5691 (640x427)
ナツハゼ(夏櫨)の渋い紅葉、黒紫に熟したブルーベリー。
ナツハゼ①IMG_5697 (640x427) ナツハゼ②IMG_5698 (480x640)
ウスノキ(臼の木)に残った淡い黄葉。
夏に伸びた一年枝若緑、産毛のなかに薄紅の冬芽。
ウスノキ①IMG_5695 (640x427) ウスノキ②IMG_5693(2) (480x640)
目線の先に、過ぎた季節と次の季節が混ざって見えます。

   by  アイ

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桜葉散る

相生山の本格的な紅葉はサクラから始まります。
サクラ落ち葉①IMG_5682 (640x427) サクラ樹林IMG_5591 (427x640)
急激に気温が冷えて、湿気の少ない風が樹林を通り抜けると、
ヤマザクラ(山桜)、オオシマザクラ(大島桜)の葉が、重なっていきます。
サクラ落ち葉③IMG_5722 (640x427)
春の花のときにも昇ってきた桜特有の甘い匂いが、
ヤマザクラの株元の新しい落ち葉からも、かすかに流れてきました。
サクラ落ち葉②IMG_5685 (640x427)
さらさら散った桜葉が、かさこそ囁くとき、相生山に秋少し進みます。
    by   アイ

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柿と月

夕暮れ間近。
双子池IMG_5743 (640x425) 柿の実IMG_5745 (640x425)
相生山緑地の北端に隣接する双子池。その畔に小さな畑地があって、毎年収穫されない柿の木。
もう葉が全部落ちて、逆光の実は点灯しないイルミネーション。
月と柿①IMG_5744 (425x640) 月と柿②IMG_5747 (480x640)
未だ空が明るい市街地方向から、ふと振り返ったら、上弦の月。
ぎっしり柿の実と並んで、お月さん一つ。

   by  アイ

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秋実感

相生山の樹林の【マント・袖】群落、
何本もの蔓が巻きついて昇って、強靭な弦が張られた大きな楽器のよう。
アケビ蔓IMG_5739 (427x640)
秋の陽高く洩れてくるなかに、見つけた!
アケビ②IMG_5680 (640x427)
ひらかな表記で「あけび」とするのが似合う。おだやかな丸み。
この子たちは弾けて、種と仄甘い果肉は誰かが食べた後?
アケビ①IMG_5681 (427x640)
アケビ(木通)の実を見つけるとき、
山を駆け回った日々よみがえって、
今年も嬉しい秋を実感。

   by  アイ

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百年先

チエンソウを提げたオジサンたちとすれ違いました。「伐採」?とか書いた表示も持ってたみたい。
ちょっと気にしながら歩いていたら。
倒木処理①IMG_5719 (640x427) 倒木処理③IMG_5716 (640x427)
三叉路の倒木コナラ(小楢)の処理だったようです。
このコナラの過去記事:こちら
倒れた日の記録:こちら
ちょうど1年余り経ったのですね。この春、先端の枝に芽吹きが見られましたが、幹から水を揚げることは無理だったようです。倒木処理がされたことで、もう望みは無くなったことを改めて感じました。
倒木処理②IMG_5720 (640x427)
株元。裂けずに残ったなかで一番太い幹。何歳?
根元IMG_5717 (640x480) 年輪IMG_5721 (640x640)
株の跡に立って、仰いでみました。このすべてを覆う枝葉が繁っていたのですね。私たちが最初に出会った樹数年前から最近まで。
この空間を占め、空をふさぐ樹木は100年後を待てばいいのかしら?
ニッチIMG_5718 (640x427)
万物無常です。とは言え、ちょっと寂しい。

   by  アイ

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黄色い秋

冷たい雨が降り出す前、遅い午後の相生山緑地。
林縁にはフロンティア(先駆)植生の秋。
ススキ(芒)、セイタカアワダチソウ(背高泡立ち草)、アメリカ‐センダングサ(栴檀草)、アカメガシワ(赤芽柏)、奥の樹冠はエノキ(榎)の黄葉。
荒れ地IMG_5654 (640x427)
樹林の入り口、山根のオオシマザクラ(大島桜)、尾根のカキノキ(柿の木)、どちらも今年は遅いです。
山根口IMG_5675 (427x640) 柿IMG_5657 (640x427)
ズミ(酢実)の黄色い果実が集合していました。たくさん!と思うけれど、あれだけの花数にしては・・・・。どんどん減っていく株、今後が心配。
ズミ①IMG_5660 (640x427) ズミ②IMG_5661 (640x640)
展望地のヤマザクラ(山桜)の枝から遠くに、雨雲下に薄明りビル群。
展望地IMG_5659 (640x427)
コナラ(小楢)の谷は、まだまだ緑・・・この寒冷前線が通り過ぎると、一気に離層が進みそう。
コナラ樹林IMG_5662 (640x427) 樹林の道IMG_5665 (427x640)
オオワライタケ(大笑い茸)が発生していました。毒にしては可愛い幼菌。
オオワライタケ②IMG_5671 (480x640) オオワライタケ①IMG_5667 (640x480)
生産緑地のミカン畑。不作の年回りだそうですが、意外と実りが見えます。
ミカン畑MG_5666(2) (640x427) ミカンIMG_5655(2) (640x640)
黄葉は遅れていますが、もはや晩秋の雰囲気に包まれる相生山です。

   by  アイ

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名古屋市にビジョンは あるか

相生山の「公園整備」が、7月初から3か月以上かかって「終了」したようです。
生産緑地から樹林への入り口は広々として、朽ちた枕木は廃棄され硬質プラスチックの板が敷き並べられました。
オオシマザクラ(大島桜)の黒い実が散らばったり、色とりどり落ち葉の吹きだまりになって、少しずつ土も溜り、かさごそ歩いていた道がコツコツ街路の響きに換わりました。
「つどいの広場への道、風情はありません。 森の中がドンドン人工的になっていくのが残念でなりません」(見回り人/ツッチー)
樹林入り口IMG_5512 (640x427) 改修園路①IMG_5601 (640x427) 改修園路②IMG_0029 (427x640)
「表示を建て替えるなら、《見はらしの丘》は《展望台跡》と現状に合わせてはどうですか?いつも何人も困ってますよ」と、お役所に提案しましたが、「前例に従いまして」改善されませんでした。
「いっせいに木を切り払って更地に変えるのかゴルフ場のコースみたいにして、『見はらし』良くしてるのかと思ったけど違うのですね」(道迷い人の誤解)
展望台跡IMG_5609 (640x427) 掲示変更IMG_5632(2) (640x640)
唯一「きょうび街中でも禁煙は常識なのに、山の中で《歩行禁煙》って何!?」の強い抗議で、「火気厳禁」の板で覆われましたが「タバコポイ捨て禁止」は隠れていません。作っちゃったものは捨てられない?だから何かやる前に調査しなければ、皆の声を聞かないとダメですよ。こちらも。
どうも管理者の名古屋市は、都心にある植栽や花壇のある小公園と、自然と人の関わりの遷移によって成立した雑木林との違いを理解する気が無いらしく、一律に塗り込め管理しようとしています。とにかく緑があれば自然、そういう場所へ市民が足を運ぶようになれば「環境を考慮した」行政として及第点が付くと自己評価しているようです。

相生山に「リスやキツネを放したらどうだ」とか「コメダの店で休めるように」などと公言する責任者の下では、本物を見分ける目、本当の市民サービスを考える感覚が曇ってしまっているのでしょうか。
緑政に関わる職員から「(学生時代には)自然のしくみについて学んだことはあるけれど、数十年後の相生山の樹林なんて考えたこと無いですよ」と聞かされて、あぜんとしたことがあります。いったい何を目当てに、どんな志で仕事をしているの?
樹林③IMG_5604 (640x427) 樹林②IMG_5597 (427x640) 樹林①IMG_5608 (640x427)
空が高くなり、黄葉が広がり、地面に落ち葉が増えていきます。生きものたちが姿を変え、世代を替え、人の営みと自然とが交わる森林を形成し継続させています。人の都合・身勝手・不見識で、失っていいものではありません。人びとの未来に関わることです。
ヒガンバナIMG_5635 (640x427) 倒木IMG_5575 (640x427)
公園工事のために荒らされ踏みしだかれた草地にもヒガンバナ(彼岸花)が咲きました。高齢のコナラ(小楢)が倒れ、空いたニッチ(生物空間・すき間)に次の変化が生まれます。名古屋市の政治家が勉強不足であっても、行政マンが臆病であっても、自然は人びとを包み込み影響を与えつつ存続します。
けれども願わくは、その自然の法則すなわち変幻自在な姿に学び、自然の一部である人もまた生きていける構想を哲学を展望を、市民に問うていける名古屋市であることを。そのことで世間にも方向性を示せる一自治体たらんことを。
相生山は、そのためにも存在しているように私たちには思えています。

    by  Oak

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ハギ散華

相生山のハギ(萩)、花のピークは例年、寒露の頃になります。
ことしは10月8日「相生山の四季を歩く会」、キノコを探す人びとの傍らでひっそりと。もう終わったかに見えました。
ハギ⑤IMG_0016 (640x427)
それから雨が2度来て、朝夕の冷えが「いつの間にか、すっかり秋だねえ」
今夏の暑のダメージが大きかったのでしょうか。
ハギ④IMG_5612 (640x427) ハギ①IMG_5589 (640x427)
暑さに比較的強いマルバハギ(丸葉萩)が終わった後で、ツクシハギ(筑紫萩)たちが満開になりました。
万葉集で一番多く採られている「花」はハギ。
真似ているわけではありませんが、このブログでも圧倒的にハギの記事は多いです。こちら ハギの歳時記、お時間のある時に。
ハギ③IMG_5595 (427x640)
散華といえば蓮の花びら。
でもこの時期、相生山の全域に、つつましく咲き、仄かな秋の匂いを撒いて秘かに散る。
萩も散華に心好し。
ハギ②IMG_5593 (640x427)
ことしのハギの、これが見納め。

   by  アイ

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PS.キノコ観察会

「相生山の四季を歩く会」事務局にとどいたメールから一部紹介します。
キノコ採集IMG_5492 (640x427) 解説IMG_0027 (640x427)
メールありがとうございました。
ボールペンのインクが無くなり、あまり感想を書けませんでしたので、返信させていただきます。

活動に楽しく参加させていただきました。
記録係になったからこそ講師の方にいろいろ教えていただくこともでき、大変ありがたかったです。
記録係①IMG_5491 (640x427) 記録係③IMG_5562 (640x427) G交流IMG_5496 (640x427)
きのこを発見する楽しさやみんなで同じものを見ていろいろ会話する楽しさも味わいました。
「管孔」や、やたら耳に入る「イグチ」というワードはこれまで耳にすることがなかった言葉で興味深かったです。同じグループの方々も優しく接してくださり、感謝しております。

身近な自然にこれからも目を向け、共生していけたらと思います。
ありがとうございました。 (もっちゃん/初参加)

まとめの会IMG_5567 (640x427) ヒポミケス樹林IMG_5530 (640x427)
一昨日はどうもありがとうございました。
達義もとても楽しんできのこ観察をしていました。

井上先生からいろいろ教えてもらい、更に知識が深まったと思います。
また参加させてください。
ご丁寧に資料も送って下さり、ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。   (ゆみ/一家で初参加)

 ※たつよしさんの感想は こちら で紹介しています。
交流IMG_0028 (640x427) 記録係②IMG_5508 (640x427)
キノコいろいろ①IMG_5528 (640x427) キノコいろいろ③IMG_5525 (640x427) キノコいろいろ②IMG_5538 (640x427)
お身体大丈夫でしたか?相生山歩かれているご様子、安心いたしました。
大変楽しい観察会でした!
「ちょっとな~」と思うと美味しいというきのこもあれば、「食べられそうかな~」と思うと毒きのこ。名前もおもしろい。
何度も下見をされてキノコ図鑑充実。
ていねいに説明して下さる井上キノコ先生!
相生山観察会ますます魅力的!  (hazuki)

井上先生②IMG_5545 (640x427) キノコ役割IMG_5529 (640x427)
ホームページ こちら の追伸です。
併せてご訪問ください。

    by  アイ

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青い実り

青い空に秋の実り。
クサギ③IMG_5585 (640x427)
クサギ(臭木)の果実は、花弁にも見える牡丹色の萼に収まって。
クサギ②IMG_5573 (640x427) クサギ①IMG_5572 (427x640) クサギ④IMG_5586 (640x427)
谷間の珠は黒光り、日なたの珠はくすんで。草木染めに使う蒼色を秘める。
クサギは今年も豊年です。

ガマズミIMG_5607 (640x427) コバガマIMG_5606 (640x427)
大きくて丸い葉のガマズミ(莢蒾)、小振りなコバノガマズミ(小葉の莢蒾)ともに赤い果実。
今年の夏のエネルギーは光合成を促したかもしれませんが、彼女たちにもダメージがあったようで、果実が少ない。

相生山の樹木の果実は赤いものが多いです。
貴重な青。もう一種はサワフタギ(沢蓋木)。
サワフタギ①IMG_5579 (640x427) サワフタギ②IMG_5580 (640x427)
花に比べて果実が少ないのは、ここ数年の傾向。谷間の竹薮が繁り過ぎて日照不足かもしれません。
鳥たちの糧となるには足りない果実。
いつか豊かな秋を迎えるのでしょうか。

 by  アイ
 「相生山の四季を歩く会」のホームページ更新が完了しました。こちら
 たくさんの参加者からのたくさんなコメント、画像もお楽しみください。



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『スズメバチに注意』

スズメバチ(雀蜂)の働きバチが活発です。
コナラ(小楢)樹林の中で、現在この株が特にお気に入りらしく、20匹くらい集まってます。近くに巣があるのでしょうか。
スズメバチの樹IMG_5570 (640x427)
ぐるっと回って2時間、帰って来たら看板が吊り下がっていました。
役所のものでは無さそうです。誰か有志の方が掲示されたのでしょうか。
でも、必要なのかなあ。
「注意」って、どう注意すればいいのかは書いてないです。
かえって、「巣を撤去してください」と管理者にクレームつけたり、「善意いっぱい」の人が全力で蜂を殺すかもしれません。
参考記事:こちら
掲示IMG_5651 (427x640) スズメバチに注意IMG_5652 (640x427)
スズメバチが群がっている株は、少なくとも園路から2mは離れています。普通に散策しているなら、何ら危険なことはありません。
参考記事:こちら
かえって「ヒト様に危害を与えるようなものは排除して当然。人が喜びそうな景観・施設・サービスがあってこその公園」と思いあがって自然の中に踏み込む人自体が危険そのもの。
『自然の中にはヒトにとって都合のよくないもの、危険があるのは当たり前』と幼いころから教えておく、そんな社会が出来ていけば、野生生物と人、お互い不幸な事態は避けられるのですが。

看板を掛けてくださった方、対処療法も大事かもしれませんが、自然への考え方の共通認識を広めていくことが、より大事だと思います。

    by  アイ.

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彼岸秋分 寒露 霜降

この時期、相生山を歩いていると、コナラ(小楢)の根元に小さな「落とし物」を見つけることがあります。貴重なお守り袋。ヤママユガ(山繭蛾)の繭。無事に羽化できたものは蛹一個分の穴、鳥に食べられてしまったのは傷跡が残っています。この繭から天然のシルク(=天蚕)が獲れます。野山を巡って集めるのは大変で、別のカイコガ(蚕蛾)にクワ(桑)を食べさせて養蚕が始まりました。相生山のコナラ樹林を探せばハンカチ1枚分くらいの緑の生糸が集まるかしら?
ヤママユIMG_5401 (640x427)
雰囲気が似ていますが、地面でなく蔓の中に潜んでいるのは・・・・
ガガイモIMG_5569 (640x480)
一寸法師が乗ってきた「お椀の船」は、実はガガイモ(鏡芋)の果実の殻という話があります。一寸法師は古代神話「出雲の国譲り」に登場する不思議な小人の神。。。。
ガガイモの果実が順調に成熟しているようです。誰も盗らないでくださいね。「ケサランパサランの正体は、ガガイモの種子がその白い毛によって風に運ばれるさまという説もあります。参照記事:こちら

秋の彼岸、秋分はとっくに過ぎたけれど、ヒガンバナ(彼岸花)。これから花咲く株に出会えました。
ヒガンバナ花IMG_5643 (480x640) ヒガンバナ果実IMG_5648 (640x427)
他の子たちは、もうとっくに受粉が終わり小さな果実(?)が見えます。この子たちは種子ではなく、根(球根)で増えるんですってね。じゃあ、この花は何のために咲くのだろうか。お彼岸を知らせるため?秋の入り口報せ花。

「相生山の道路」をつくろうとして「橋梁」や「橋脚」が遺構として残っている辺り。自然の樹木が皆伐採されて、工事中止になって生育してきた植生が、周りと格差があるので『ギャップ』と私たちが呼んでいる区域。フユノハナワラビ(冬の花蕨)通りです。胞子葉が育ってきます。空気が冷えるようになると花咲くように見えます。シダ植物ですから花は無いけれど、胞子を撒くから「冬の花」。
フユノハナワラビ①IMG_5584 (640x427) フユノハナワラビ②IMG_5582 (427x640)
とんでもない暑さの夏から秋に換わりました。立冬まで1ヵ月、ことしは短い秋?それとも、いつものように12月中旬まで紅葉輝いてくれる秋?
変化激しい日々、いろんな秋に出会って、季節のゆくえを想い描いてみたいです。

   by  アイ
「相生山の四季を歩く会⋆10月」の報告記事、ホームページを更新しています。こちら からどうぞ。


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Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
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