植生は相生山と似ていました けれど・・・
4回目は 東山の平和公園南区域 へ行きました


都心に近いのに広々とした緑地公園 立派な「里山の家」施設前からスタート
案内人のJさん「今日歩くところの植生は相生山にスゴク似てると思う」

「アベマキ(棈)の人工林みたい。こんなに密生する?」「樹林の中を切り開いて広い道をつくったから、そう見えるんやないの?」
相生山と比べるために 今回は植生の記録をとることにしました


「ネジキ(捻木)多いなあ」「なんでウバメガシ(姥目樫)こんなに?」
「アセビ(馬酔木)やマテバシイ(馬刀葉椎)は植えたものかなあ?」
「生えてる場所からすると植えたっぽいね」「道に沿って、等間隔・・」


ハンノキ(榛の木)に雄花序 この子は相生山には生育してません
底にコンクリートと鉄製の排水口(?)が見えました 謎の湿地?

北の尾根道には 相生山とそっくりの景色もありました
高木層はコナラ(小楢)が優先
その下に ヒサカキ(姫榊) シャシャンボ(小小坊) タカノツメ(鷹の爪)
「シイ(椎)は無いねえ」「そこはこれまでの緑地との違いかな」
「地質は全く一緒に見えるけど」「遷移が遅れてる?」「どうして?」
野鳥を寄せるためと思われる 水場と餌場がありました
「鳥は自然だけど、人が集めるのはどうなの?」「半自然!」


「相生山でも最近、ミカンさしてる人たち居るでしょう こちら」「良いことしてるつもりなんでしょうね」「どうだろ?あんまり考えずに、自分がやりたいことやってんじゃないの?」「鳥にとってはどうなのか、全然考えてないよ」
南の尾根道に上がる途中に伐開地 伊吹・養老・霊仙が望めました

「伐る前は良い雑木林だったんだよ」「こんなとこ誰が伐るの?」「名古屋市じゃない?」「でも『切らないで』って、名古屋市の看板あるよ」「???」
「見晴らし求めて伐りたがる人いるよね」「そう。あっちこっちに。日本人そういうの好きだね」

雑木林の裾に広がる斜面 人工の段差・法面が残っていて
「あの辺りは昔の耕作地、里山の景観を維持する活動してる人たちもいるよ」
「相生山には敷地の真ん中に、現役の『生産緑地』!モノスゴ貴重やね」
3時間の散策で 私たちが確認できた樹種は 58種でした
顔ぶれは ほとんど相生山と一緒
でも 大違いは 人のかかわり方の規模と量
そこをどう見るかが これからの「相生山緑地計画」の基本だと思います
by R.62+Oak.


