相生山緑地内の園路沿いに新しい表示が出されました。名古屋市からの「お知らせ」です。

先の意見交換会
こちら で示された資料にある ①「弥冨相生山線周辺の環境調査」ということで、

②周辺交差点の改良工事を進めたうえでの「交通シュミレーション」や ③「道路施設の点検」とあわせて、
「都市計画変更手続き着手の判断」の材料とするということであれば、意見があります。

緑地西端の下山畑交差点
着工済みの構築物周辺


沢沿い未着手区域
これらの「道路用地」中心に、当局はこれまで数回くり返してきた「環境調査」を、改めて実施するようです。

でも、
「道路の必要性の是非」を検討するための調査なら、視野をもっと広げる必要があります。
名古屋東南部の丘陵地帯は、住宅地や商業地として「開発」し尽くされてきました。相生山の隣に位置していた一つ山や海老山などの低山は、団地や住所表示としての名残りのみで、地形も植生も改変されてしまっています。

名古屋市の今後の都市計画として、孤島のように残った相生山緑地の中に60年前の計画通りに道路を通すことが必要なのか、貴重な樹林地のかたまりとして残すことが必要なのか。この視点が欠ければ、誤った結論を招きかねません。

狭められた双子池
右手の緑地ギリギリまで開発は進められました。
古くからの集落、菅田(すげた)を通る旧街道は農地や屋敷を削って拡張され、
菅田神社をかすめます。

かろうじて残る耕作地の向こうは人口過密の大都会。この方向は、それでも小さな緑が望める八事(やごと)から東山(ひがしやま)方面です。
「環境調査実施のお知らせ」には、相生山の道路のことも、都市計画のことも入ってはいません。

けれど、この調査結果を「都市計画変更の是非」のdataとして使うなら、それは不充分、片手落ち。名古屋市全体の環境の(1)現状分析(2)未来のシュミレーションと合わせて提出されなければ、まじめな検討の役には立たないと考えます。
by Oak.

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