相生山緑地のシンボルコナラ南 以前の記事
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名古屋市からの、1ヵ月ほどの「検討」結果の連絡が入ったのは先月の21日のことです。
「里山の景観をとり戻すため、畑にすることになりました」。その翌日には、相生山で「名古屋市と協働している」団体によって、「一畝起こして、豆かなにかを植えていた」(目撃者談)そうです。先日来の雨の間に、芽を出し育っていました。大豆のように見受けられます。
前記の連絡を受けた時、「どういうことを目的に、何をしようとしているのか」「経緯、提案、回答」を明文化するよう、担当の方に申し入れました。おおよそ、次のような事がらです。
①苦情、意見が寄せられていることを紹介すること、それへの回答。
②「オアシスの森」で活動している名古屋市公認の団体が、自分たち以外の訪問者に対する態度を改めること。門戸を開こうとすること。たとえば「文句があるなら入会したら」ではなく「会員でなくても一緒にやろうよ」ではないですか。
③『里山』の畑にするなら、子どもたちも多くやって来る場所であることも考慮するなら、無農薬・無化学肥料が当然ですよね。
などです。
「リーダーらしい比較的若い人の指示のままに相当年配の人たちが、開墾するようにガラガラの更地を起こしていたよ。道具もなく気の毒な感じがした」通りかかって現場を見ていた人から聞きました。生産緑地の農家の方「水はどうするんか?」「これでは畑にはならんわ」
さらにさらに「一体どうするつもりなの?」ここの変化に気づいた誰もが思い、発する疑問です。約束の説明表示が出る前に、蒔かれたマメの方が早かったのです。
以前にも書き、名古屋市にも提案したように、
【コナラの下にコナラの子どもは育たない。親によって日照がさえぎられるから。相生山の樹林全域はコナラ・アベマキの雑木林からシイ・カシの照葉樹林への遷移の途中。畑地が耕作放棄によって更地になった区域は、新たに雑木林になっていく可能性を持った貴重な場所。自然を大事にするなら、生物多様性を語るなら、ここは名古屋市としても数十年先を見越して森林の変化を観察する絶好の場所としてはどうか。現時点が「荒れている」ように見えても、それは途中の姿であると皆に伝えて】
よりも、少数者の欲や好みを優先した結果はどうなっていくのでしょう。
「里山の景観」が相生山ではどのようなものであったのか存じません。そもそも、そうしたものが存在したのか。
そして、現状は「家庭菜園」とも言えない状態です。

人が自然から頂いて「畑地」とするなら、それ相応の努力の継続が求められます。一時の思い付きで、自然を破壊することは簡単に許されてはならないと思います。人が、あまりにも自然を壊しすぎてきた今であるがゆえに。
相生山のシンボルコナラ前の件は、『自然を大事にするために道路計画を廃止し、緑地公園にする』世界の「AIOIYAMA」プロジェクト「素案」検討の場にステージを移して、さらなる意見交換が続けられることになりましょう。
by Oak.

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