おなじみの桜の枝が切られていました。

毎年、相生山で一番早く開花する、しだれ桜
こちら の大枝です。お隣のヤマザクラとサクランボの味比べしてきた
こちら 手の届く高さの枝でした。
生産緑地の農道(園路も兼ねる)に張り出した枝で、「畑での収穫や作業の軽トラなどが通行するのにジャマということで処理しました」と、管轄の名古屋市天白土木事務所の担当者の話です。

こちらは「御嶽山が展望できると、作業していても梅畑の中へ入って来る人がいて困る、と苦情があったので立てました」。たしかに、並びの栗畑の地主さんから「クリが実ると盗っていく連中が絶えん」と直接聞いたこともあります。少し離れた所では「タチの悪いのが、梅の枝折っていきよる」という怒りの声も。
ですから、農作業に支障のないように伐採したり、畑荒らし防ぐための看板表示は、やむを得ない処置だと思います。
ところで、先日の風雨でコナラの枯れていた枝が落ちました。かろうじて低木の枝に掛ったままで10日ほど経過しました。

昨年の台風で折れた高木コナラの幹は、散策する人の頭上に不安定に残ったままです。

現場を案内して、その時は「対処します」の返事があったのに。それから3か月、台風からは9か月以上放置されています。
名古屋市と「協働関係」のグループによる「森づくり」ならぬ「庭づくり」活動については、その問題点を問うても、グループ外の人びとからの批判・不満を再三伝えても結局「名古屋市の方針に沿っての活動なので」と、まともな回答が返って来ません。

「名古屋市の方針は、それでいいのですか」「世界の『AIOIYAMA』構想は、市長表明の『自然を大事に』が根本でしょ」「今現在、相生山で進んでいることと整合していますか」と問いかけているのですが。市はきちんと受け止めることが出来ないようです。
ヒメボタル見物人・撮影者への「園路外踏み込み」注意喚起対策は、飛翔のピーク前になっても再点検されたとは言えない状態でした。

柵や表示板は、善意の市民によって体裁が保たれてはいましたが、終盤にはこの状態になってしまっていました。
名古屋市は、1)緑地内生産者や特定の団体からの要望へは対応するけれど、比べて、2)相生山を好きで地元はもちろん遠くからもやって来る人びとの気持ちを汲んだり、3)その安全を考慮してきめ細かに対策したリ、ましてや、4)樹林地に生きるいのちを大事にしたりする姿勢が極めて弱いように思います。このことを早急に改めないと、その認識を欠いたままでは相生山の魅力は急速に失われてしまうと危惧します。相生山の今は、これまでの長い年月にわたる自然と人との関わりの、微妙なバランスの結果と思うがゆえに。
by Oak.

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