森の立夏

樹冠の向こうに　春を少しだけ残した夏空

今年は　暦がやっと事象に追いついた感じがする　
『立夏』の相生山緑地

濃くなった緑と蕾と白い花と果実が　キラキラの水玉

樹林地と隣り合わせの　緑地内のミカン畑から
満開の花の匂いが　風と共に　強く弱く漂ってきて　

季節が転換したことを　あらためて意識させます

今日の散歩の行き先は・・・・？

夏だから・・・ナツハゼ（夏櫨）に　ごあいさつ

去年と同じエリアで　同じように　
キビタキのピッコロ旋律が高まっていました

視覚でとらえられるもの　そうでないもの　おしなべて
いきものたちの息吹きがあふれる　森が元気な季節です

　　　by　　アイ

エゴの花

連休の相生山緑地
若い緑が　鮮やかな緑に育つ

夏光線も　ここでは木洩れ日

白い落花を見つけました
もう咲いてしまったんだね

頭上に　エゴノキの花
葉脈が透ける緑の葉に　まっ白な鐘が開く
黄色い蕊に　クマバチがもぐり込んで
花びらが揺れると　甘い匂いが流れる　

昨年はこちら　一昨年はこちら　　2014年は　こちら
エゴの開花状況だけでみても　今年は1週間から10日早い

エゴの花に迎えられて
明日は立夏

　　　ｂｙ　　アイ

5月になりました。4年たちました。

相生山緑地の西端
下山畑（しもやまはた）交差点
この正面に　道路建設の現場事務所と施工計画を示す看板がありました

相生山の森を切り開いて道をつくり　「自然に配慮した」証拠として
シェルターに土を盛り木を植えて　人工の森までつくりました　

けれども　工事は2010年に　この第一橋脚部分で中止されました

その背景には　「環境破壊」を押しとどめようとする　世界的な流れ
「自然を大事にしたい」という人びとの願いがあったから　と思っています

それでも　「自然を大事にするため計画廃止」表明まで4年かかりました
このブログは　その途上で　情報発信を始めたのでした
「大都会の真ん中に奇跡的に残された貴重な森を壊さないで」

そして　さらに　4年が経ちました
名古屋市は「道路はつくらない」と表明したはずなのに
「つくりかけの道路をつないで緊急車両が通れる『園路』をつくる」
としています　こちら「世界のAIOIYAMAプロジェクト検討会議記録」

森の中心に近い　生きものたちの豊かなこの谷筋に
「遺構」になったはずの橋脚を復活させて　道を通そうとしています

相生山緑地の東玄関「相生口」から　この日も

（大人たちの事情なんか知らない）子どもたちがワンサカやって来ていました

相生山を代表するズミ（酢実）の花が　今年は4月に咲きました

上高地の小梨平に育つのと同じ　ズミ＝小梨
大切にしたい　相生山のいのちの仲間です

相生山で一番大きな　シンボル・コナラ（小楢）
人間たちの愚かさを超然として　ことしも　新緑が綺麗です


　　　ｂｙ　　アイ