続・ナラ枯れ
前回のナラ枯れ調査 こちら からの続きです。
樹林帯から出てきて、南部の住宅地から望むとコナラの樹冠が枯れているのがよく分かります。。。あんなに多くの本数が!

少し前に倒れたと思われるコナラ高木。原因が木喰い虫とナラタケ菌であったのかどうかは今となっては不明ですが、高齢化した木が自然の病か(自然の)気象かに因って、順に土に還っていくのは自然なことです。

園路工事中の私たちが「コナラの広場」と呼んでいる区域でも数本の木から木くずが出ていました。
一見異常なしの個体でも、タマチョレイ科(=サルノコシカケの仲間)のベッコウタケ(鼈甲茸)の子実体が群れになっているのを見かけます。樹皮や幹の中が弱って菌類の繁殖を許しているのだと分かります。

ナラ枯れによって見慣れた樹林の景色が変わっていくのは寂しいし、森の主であるような太くて高いコナラが老いて倒れるのは残念です。
でも、それはいのちの定め。自然の法則だから仕方ありません。 参照:ナラ枯れ病について想う こちら

むしろ、「コナラの下にコナラの幼木は育たない」と言われるように、母樹の葉陰で日照不足のために絶えてきた子どもたちが育って次世代のコナラの森を形成するかもしれません。あるいは遷移が進んでコナラ-アベマキの落葉広葉樹林から、シイ-カシの常緑照葉樹林へと転換していくのかもしれません。
そういうダイナミックな転換点を、今私たちが眼の前にしている。大きな自然の営みの目撃人になっていることにワクワクしませんか!

2~3年に倒れたコナラです。根元から折れて、主根は土の中に張っていますが、寿命ですから新しい萌芽更新は望めません。葉はほとんど落ち、小枝から力枝へ更に幹部も数年かけて土へ還っていきます。また新しいいのちの元が生じます。それが自然の理です。

人は自然に還らないものを作り出し、当然その処分が出来ずに自然の中に棄てるという愚かなことを繰り返してきました。兵器、毒、核、その汚染廃棄物。
自分たちさえ儲かればいい、今が良ければ後のことはどうでもいい、そんな理から外れた行為は、間違いなくホモ-サピエンスという種を地球上から消滅させるでしょう。その先頭を、この国が歩んでいるようでたいへん悔しいです。
願わくは、地球そのものを滅ぼしてしまわぬことを。
by Oak.



樹林帯から出てきて、南部の住宅地から望むとコナラの樹冠が枯れているのがよく分かります。。。あんなに多くの本数が!

少し前に倒れたと思われるコナラ高木。原因が木喰い虫とナラタケ菌であったのかどうかは今となっては不明ですが、高齢化した木が自然の病か(自然の)気象かに因って、順に土に還っていくのは自然なことです。


園路工事中の私たちが「コナラの広場」と呼んでいる区域でも数本の木から木くずが出ていました。
一見異常なしの個体でも、タマチョレイ科(=サルノコシカケの仲間)のベッコウタケ(鼈甲茸)の子実体が群れになっているのを見かけます。樹皮や幹の中が弱って菌類の繁殖を許しているのだと分かります。


ナラ枯れによって見慣れた樹林の景色が変わっていくのは寂しいし、森の主であるような太くて高いコナラが老いて倒れるのは残念です。
でも、それはいのちの定め。自然の法則だから仕方ありません。 参照:ナラ枯れ病について想う こちら

むしろ、「コナラの下にコナラの幼木は育たない」と言われるように、母樹の葉陰で日照不足のために絶えてきた子どもたちが育って次世代のコナラの森を形成するかもしれません。あるいは遷移が進んでコナラ-アベマキの落葉広葉樹林から、シイ-カシの常緑照葉樹林へと転換していくのかもしれません。
そういうダイナミックな転換点を、今私たちが眼の前にしている。大きな自然の営みの目撃人になっていることにワクワクしませんか!


2~3年に倒れたコナラです。根元から折れて、主根は土の中に張っていますが、寿命ですから新しい萌芽更新は望めません。葉はほとんど落ち、小枝から力枝へ更に幹部も数年かけて土へ還っていきます。また新しいいのちの元が生じます。それが自然の理です。


人は自然に還らないものを作り出し、当然その処分が出来ずに自然の中に棄てるという愚かなことを繰り返してきました。兵器、毒、核、その汚染廃棄物。
自分たちさえ儲かればいい、今が良ければ後のことはどうでもいい、そんな理から外れた行為は、間違いなくホモ-サピエンスという種を地球上から消滅させるでしょう。その先頭を、この国が歩んでいるようでたいへん悔しいです。
願わくは、地球そのものを滅ぼしてしまわぬことを。
by Oak.



