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春を迎える常緑樹

モチノキ(黐の木)の雌株 地味~な冬芽
高木の下 目線のシュートに見つけました
常緑モチノキIMG_1531 (480x640) 常緑モチノキIMG_1533 (640x427)
華やかに紅さす カナメモチ(要黐)
伸びてくると 赤みは消えてくるみたい
モチノキに似てるからと 黐の字をもらったけれど
鋸歯のある葉身 成木はガサガサの木肌 似てないですよね バラ科
常緑カナメモチIMG_1520 (640x427) カナメモチ②IMG_1518 (640x427)
ブナ科コナラ属特有の頂生側芽は 緑色でツンツンの芽鱗 
相生山緑地には高木に達した アラカシ(粗樫)が全域に繁っています
常緑アラカシIMG_1516 (640x427) 常緑アラカシ林IMG_1526 (640x427)
これからの季節の花形は ヒサカキ(姫榊)
先日 一番花に出会いましたが こちら
森の春は 彼らによって報されます
常緑ヒサカキIMG_1477 (640x427)
「常緑樹なんて見映えしないし、暗い樹林になるだけ」
そんなこと言う一部の人は ホントの自然に向き合いたくないだけ
暖帯性の常緑樹・・・ 温帯性の落葉樹・・・ 
いろいろ交ざって みんなが生きてこその自然です

   by  アイ

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タブノキ・クスノキ

先週日曜日の「相生山の四季を歩く会」記録は こちら
コース短縮で見れなかった タブノキ(椨)の冬芽に会いに行ってきました
タブノキ②IMG_1240 (640x480) タブノキ①IMG_1234 (480x640)
先月のようすは こちら
1ヵ月余りで ずいぶん艶やかになりました
タブノキ③IMG_1236 (640x640)
幾つもの頂芽が 競うように空を目指す生命力
暖地帯の極相植生を構成する樹木 幼樹ながら片鱗を示しています
タブノキ③IMG_1233 (480x640)
直ぐ近くに 同じクスノキ科のクスノキ(樟)
クスノキ③IMG_1255 (427x640)
葉の感じは そっくりですが
若いこの子は 幹や葉柄が赤い
頂芽は タブノキに比べると尖って細い 
クスノキ②IMG_1254 (480x640) クスノキ①IMG_1250 (640x480)
クスノキ←奇(くす)ノキ 薬ノキ
樟脳に代表される薬効成分が珍重されたこともあり 神の領域に取り込まれ
「〇〇神宮、△△大社からの授かり」として各地に植栽されたことで
植生分布の指標対象からは 外されてしまったそうです
相生山緑地にも 大木にならんとするクスノキ多数
彼らは 植えられたとは考えにくい いったい何処から来たのでしょうね

   by  アイ

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相生山のシイは何処から?

[相生山にシイ育つ] こちら 記事からの続編です
ブナ科の果実は シードバンク(埋土種子)として何年も待機できません
相生山にはシイの母樹となる成木は見当たらず 幼木発見は12年前
何処かから 誰かに運ばれて来たに違いありません

「以前住んでいた一つ山住宅の下は、昔は池があって周りに木が茂っていたような・・・うっすらとした記憶ですが」
「相生山の四季を歩く会」の会員さんからの証言で!!??行ってみました
相生山緑地の山根口から真東へ300m 一つ山第2公園 池は噴水になっていて
一つ山第2公園IMG_0703 (640x427) シイノキ①IMG_0702 (427x640)
東屋の奥の斜面 団地道路との境界際に 大きなシイノキ(椎の木)が並んで2本
樹齢は100年くらいにはなるのだろうか・・・シイの実が落ちていました
コロンと小さなツブラジイ(円ら椎)の果実がいっぱい 
シイノキ②IMG_0704 (640x427) ツブラジイIMG_0708 (427x640)
近くのコミセンの役員さんに聞いてみました
「ここに椎の木があるなんて気づかんかったなあ。生まれ育った田舎では椎の実拾って食べたもんやが」
「昔からあった木ですか?それとも公園を造った時に植えた木?」
「自分は分からんけど、ずっと年上の人がいるんで聞いてみとくわ」
「ここにあるのは知らんかったが、上の第一公園にあるのは知ってたよ」
第一公園IMG_0753 (640x427) ツブラジイIMG_0751 (640x427)
さらに150mほど北東に行ってみました
シイノキがあります 樹下にドングリはツブラジイの実
10mほど離れた隣の木は・・・長く尖ったスダジイの実?!
樹皮も縦皺が深く スダジイ成木の特徴を示しています
シイノキ③IMG_0749 (640x427) スダジイIMG_0750 (640x427)
「相生山あたりだと自然植生なら、まあツブラジイの方でしょうね」「シイは寺社林として残ってきた例もあり、公園木として植えられたことも多い」と森林の専門家の話です
公園でボール遊びの小学生に聞いてみました
「ここに生で食べられるドングリの木があるけど知ってた?」
「いいえ、知らないです。食べたこと無いです」
シイノキ④IMG_0700 (427x640) シイIMG_0754 (640x427)
一つ山から相生山まで かつては樹林地や草原で繋がっていたようですが
緑地と農地以外は 伐採され産業廃棄物が埋められ整地され 住宅地へと大変貌
でも 貯食する野鳥カケス(鵥)にすれば一っ飛びの距離
シイの実を運んで来た可能性は高いと思われます
「一つ山公園にシイが植栽されたかどうか調べてみますね」と名古屋市の方
相生山の近くに さらに《鎮守の森》があるかどうか ミステリーツアーは続きます

  by Oak.

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相生山にシイ育つ

寒の空に 冷えた風
常緑と落葉の雑木林に 葉裏の輝く樹冠が揺れます
「いつの間にか あんなに伸びたんだ!!」
シイ樹冠IMG_0569 (427x640) シイ幹IMG_0571 (640x427)
6年前「相生山の四季を歩く会」で緑地北部の散策路沿いに限って
『シイノキの調査』をしたことがあります こちら
その時は6mほどでした こちら 今では8mくらいはありそう
シイ株元IMG_0572 (640x427)
シイノキが育つ森は 自然の遷移が進んでいる証です 参考記事:こちら
樹木観察が好きな人からよく尋ねられます
「相生山のシイって、スダジイ?ツブラジイ?」
決まって こう答えるのですが「まだ幼木、ドングリ成るまで分からない」
「相生山のシイたち何処から来たの?」の疑問を解けば 正解が出るはずですね
シイ葉裏IMG_0265 (640x427) シイ冬芽IMG_0275 (640x427)
相生山緑地の近くで シイノキを探してみませんか
スマートで先が尖った葉身と 金属光沢の葉裏が目印
成木は こんな感じ こちら 牧野ヶ池緑地です

どんなに「気候変動・異常気象」と騒がれても
思い込みで 好みの「森づくり」「公園」を策しても
悠々と シイノキは育っています 人の狭さ 浅はかさを超越して 
そのことを教えてくれる シイノキたち 育て!相生山に

   by  Oak.

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超能力

冬晴れ 冬姿 ヌルデ(白膠木)ウルシ科ヌルデ属
ヌルデ①IMG_0445 (640x427) ヌルデ②IMG_0506 (640x427)
落葉の後 葉痕の中から現れた もこふわ毛むくじゃら
冬芽はこの毛皮に覆われて 寒さと乾燥から身を守ります 
ヌルデ④IMG_0505 (480x640)
何処に隠してたんだろう 上等の毛皮のコート
葉が展開して 花が咲いて 果実が実って
春から秋の間は けっして毛深いわけではないのに 冬になると・・・・!
ヌルデ③IMG_0444 (427x640) ヌルデ⑤IMG_0452 (480x640)
ヌルデの先祖は 寒冷期も この超能力で生き延びてきたのだろう
ホモサピエンスが登場してくる ずうっと以前から
暖かそうな冬芽の毛皮に魅せられて 想いは地球史の彼方へ飛びます

   by  アイ

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Sweet Spots

関ケ原からの雪が いつでも来そうな寒さ
それでも樹林の中に潜り込むと ホッとさせてくれるのは
タカノツメ①IMG_0026 (640x427)
落ち葉がふんわり積もって 雨に湿って
甘い匂いの元は タカノツメ(鷹の爪)
タカノツメ落ち葉①IMG_0018 (640x427) タカノツメ③IMG_0027 (427x640)
ずいぶん早くから黄葉した子もいて こちら
この前の「相生山の四季を歩く会」の時も あらためてアプローチ こちら
みんなの歓声を浴びていたけれど こちら
タカノツメ②IMG_0019 (427x640)
今は 林床を覆った枯れ葉が クンクン 散策の足を留めます
タカノツメ落ち葉②IMG_0021 (640x427)
目線の先に残った葉柄 イボイボの維管束痕と濃緑の芽鱗 
タカノツメ葉痕IMG_0025 (480x640) タカノツメ冬芽①IMG_0031 (640x427)
【鷹の爪】 満を持しての登場です
タカノツメ冬芽②IMG_0033 (640x427)
SweetSpotには 「いちばんいい所」という意味もあるみたいで
師走も年の暮れ 相生山一番の魅惑ポイントかもしれません

   by  Oak.

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プロフィール

森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
人と自然の関わりについて ときに思いを述べます ご意見コメントいただければ嬉しいです
 
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