相生山緑地は、その中に住宅や農地(生産緑地)や寺院までありますが、大半はコナラ(小楢)が優先する樹林地です。人の影響も受けながら成立した自然の雑木林、当然いろんな生き物たちが生育・生息しています。
この時期、注意しておきたいのはスズメバチ(雀蜂)の動向。コナラの根元には彼ら(正確には彼女たち)を多く見かけます。

「コロナ禍」で「これまでの行き場をなくした」中高年やファミリーが、「初めて」相生山にやって来ることが激増しました。どこからどんな情報を持って来訪するのか、個々は分かりませんが、スマホ片手に道迷いの人びとから声かけられることも少なくありません。
そして、スズメバチなんぞには、決まって無自覚。「その向こうにスズメバチがいましたから、気をつけてくださいね」道案内に付け加えて一言。

先日の
「相生山の四季を歩く会」では、秋の昆虫がテーマでしたが
こちら 講師の内藤さんはスズメバチを専門に研究している学生さん。歩き始めてスグにスズメバチに遭遇。適切な解説を聞くことができました。
「春先から初夏にかけては女王蜂が単独で巣づくりの場所を物色していますが、これらの危険はほとんどありません。夏から秋はこの子たちのような働きバチ(♀)が自分の餌として樹液を求めているほか、幼虫の餌にするための狩りも始めます。秋には数も増え活発になるため、危険性が最も高くなります。ですが数が多く集まっていなければ危険性は少ないです。巣や樹液付近に不用心に近づいて彼らを驚かしたり、乱暴な振る舞いで敵と思わせたりしなければ大丈夫。」当初の文は内藤さんからの説明を間違って受け取り、記載しておりました。上記に訂正いたします。読者の皆さん、内藤さんにはご迷惑をおかけし、申し訳ありません。今後、事実の正確な把握を今以上に努めたいと思います。
「この時期は未だ、女王蜂が単独で巣づくりの場所を物色していたり、この子たちのような働きバチ(♀)が自分の餌として樹液を求めています。もう少し季節が進めば、数も増え、活発になります。幼虫の餌にするための狩りも始めます。数が多く集まっていなければ、危険性は少ないです。不用心に近づいて彼らを驚かしたり、乱暴な振る舞いで敵と思わせたりしなければ大丈夫。」 みんなで恐る恐る「スズメバチ観るって無いよね」「こんなに接近してもいいの?」画像が小さいのは、記録係がしり込みしたからではなく、参加者が前に集まっていて近づけなかったからです。

相生山緑地に「自然への認識が未だ不十分」な訪問者も増えていること、スズメバチの季節が始まっていることを踏まえて、名古屋市の担当部署へは「スズメバチへの認識喚起」の掲示を提案しました。1週間経ちましたが、未だ着手されていないようです。
なので、このブログへ訪問された方にお伝えします。
「自然の中は、人間の都合で成り立ってはいません。もともとの住人へは『お邪魔します』の気持ちで控えめ姿勢で、森の散策を楽しんでください」 スズメバチの被害に遭ったとか、駆除しなければとか、お互いの不幸な結果を生まないためにもね。
by Oak.+アイ

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