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生きるものたちの現場

北の散策路 落ち葉の階段道に 
野鳥のものらしい 羽根が数枚
羽根IMG_1245 (640x427)
その先 辺り一帯に 大量の羽根と羽毛のかたまり
尋常でない雰囲気
誰かが襲われて いのち落した現場に違いない・・・
かなり大型 灰色と白と一部青緑の綺麗な羽根の持ち主
いのち奪ったのは たぶんタカ(鷹) ここが調理場
羽毛IMG_1247 (427x640) 羽毛_羽根IMG_1249 (427x640)
前方に遺体がありました 平べったい嘴・・・水鳥カモ類
内臓部分は失われているものの 身体は残っている
・・・・ジャマが入って 運べず放置したのか
肉食のほ乳類? 横取りしようとしたカラス(鴉)集団? 
それとも 早朝の散歩人?
遺体IMG_1243 (640x427)
血が流れ いのち逝った現場は 
生々しく残酷ではあるけれど 野生の生きざまの証し
食物連鎖の一コマ
邪な「利」のために 殺し合うヒトに比べれば 温かです

   by  Oak.

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「自然を良くする」なんてあり得ぬ話

すでに何度も書いてきたことですが、コナラ(小楢)樹林の真中で伐採地が広がっています。この11月の末にも、ずいぶん樹木が切られました。
11月伐採地IMG_9782 (640x427) 伐採エリア①IMG_9778 (640x427)
名古屋市の「森づくり」の方針では「動植物の種数が多いのは成長段階にある明るい森」という一面的理由から、「木が大きく茂ると森の中は暗くなり、林床の植物やそれを求める動物が姿を消す」との認識のもとに、「森の手入れ」が推奨されているようです。
伐採木IMG_9783 (640x427) 伐られた木IMG_9779 (640x427)
「手を入れる」ことが善で、そのままにすることが悪であると決めつけることで、相生山の樹林が変えられていきます。
伐られて積まれている樹種を見ると、常緑低木で株数の多いヒサカキ(姫榊)、次世代を担うアラカシ(粗樫)、相生山の特徴であるシャシャンボ(小小坊)に交じって、ガマズミ(莢蒾)やハギ(萩)の仲間など落葉低木も含まれていることがあります。高木コナラの樹林の低木層を一網打尽にしているようです。
そうして、見た目すっきり、「達成感」を得る景観が広がっています。それは本当に「生物多様性」を保障したことになるのでしょうか。
一例ですが、そろそろ寿命が近づいているコナラ林の後のことは、どう考えているのでしょう。自然の遷移に逆らう「保全活動」の数十年後をどう描いているのでしょう。先例はあるのでしょうか。
また、園路と樹林地の境が不鮮明になって、人びとの踏み込みが生きものたちを脅かしてはいないでしょうか。
伐採エリア②IMG_9780 (640x427) 伐採後区画IMG_9909 (640x427)
「森を放置すれば自然が悪くなる」「人の手で自然を良くする」・・・なんと思い上がった考え方でしょう。人が「荒れている」とか「ひどい状態」と感じようとも、それはその段階の自然です。自然は自らの不都合を自ら修正していくでしょう。自然とはそういうものではないですか。人の手が入った時点で、それは自然ではなくなります。
「自然を良くする」は人の勝手な言い分で、そんなことをしてもらわなくても自然は永遠に存在し続けます。人が出来ることは、今ある自然を壊さないようにすることに尽きるのではないでしょうか。

   by アイ

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3日保ちませんでした!

今朝一番の相生山ウォッチャーさんからの報告
「昨日の記事のスズメバチ調査中地点、破壊されていました」 記事:こちら
表示を見つけてから 2日しか経たないううちに
警告の表示や説明文 調査中の掲示物 立ち入らないように張られた境界など
すっかり外して 大きな空き缶に突っこんであったそうです 
 下2枚の画像は数日前 元気なときのモンスズメバチ(紋雀蜂)働きバチたち
モンスズメバチIMG_7566 (640x480)
「ヒドイ!と思ったのは巣のあったと思われる木の根っこの洞に石ころがギッシリ詰められていて、あたりに殺虫剤の匂いが漂っていたこと」「巣に帰ろうとして入れない子が2匹、異常事態の入口の前を飛び回っていたのが可哀想で・・・」「あんなにされたら、中の女王蜂とか育てられてた子たちも全滅だわね」
モンスズメバチの巣image_6487327 (640x479)
相生山には色んな人がやって来ます
ほとんどは 自然の中にいることを感じ そのままを悦び楽しんでいる人びと
中には 自分の価値観を押し付けようとする人も 少ないけれどいます こちら
今回は ≪スズメバチ=危険→駆除≫と短絡思考の人が 掲示文も読まず
良かれと思ってやったのでしょうか 殺虫剤を持って出直すなんて念入り
ありのままの自然を受け止めず 受け入れることが出来ず 
自分に都合のいいものは認める 不都合なものは抹殺しても構わない 
人間こそが最強で 生殺与奪の権を握っているなどと 
思い上がらないでください
自然の中から生れて来た ほんの小さなウイルスにも戦々恐々としているくせに

人と野生生物の良い関係を求めるべく 調査研究してきた学生さんには
「こんどは警告などせず、内密でやればいいよ。被害に遭ったら自己責任、と言ってあげよ」
残念ながら 激しく同感です

   by  アイ

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名古屋市のセンスは?

名古屋市外にお住いの 熱心な読者の方からのメッセージです
相生山緑地の散策人の多くが懸念するエリアの 画像と共に ご紹介します
展望地IMG_7747 (640x427) アカマツ林再生IMG_7798 (640x427)
(庄内緑地公園方面展望地, 隣接して「アカマツ林再生のため」の伐採地:関連記事こちら)

庄内緑地公園に10年以上前からよく行っていましたが 
公園の様子がどんどん変わっていきます。

公園の中に若者向けのボード?の練習コースができたり
コロナの影響で利用者が増えたからか 
俄に屋外大宴会場のようなテーブル・イスが設置され
何十年前に植えたのか分かりませんが 大きなヒトツバタゴの木が
何本も伐られ整地され 綺麗なトイレになりました。

人が植えて 人が愛でて 人の都合で伐採する。
それを横目で見て 名古屋市なんだかセンスない!と思いました。

相生山もそんなことにならないようにと 切に願います。  (西春女子)


北尾根伐採地IMG_7803 (640x427) 畑作地IMG_7806 (640x427)
(北尾根のベンチ周辺ごっそり伐採:記事こちら, 樹林地内に広がる「里山景観のため」の畑作地)

名古屋市の「相生山緑地計画検討会議」で 他団体・個人の方ともども
「画一化された公園緑地ではなく、相生山の独自性を大切に」
「誰もが親しんでいる相生山の現状を、むやみに改変しないよう」
くり返し強く 主張し続けてきましたが 
市は受け止める器量(センス)を持っているかどうかが 問われているのです

   by  アイ

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哀しそうに見えます

相生山緑地のザイフリボク(采振り木)異変 こちら 
2カ月たって その後の経緯 こちらの記事と前後して 
この措置をとった団体からの掲示が出されました
ザイフリボク②IMG_7494 (427x640) ザイフリボク①IMG_7492 (640x427)
相生山ウォッチャーたちの感想から
「気づいて早い時期から『連絡先』に意見は伝えたんですけど。あれでは強い日射しや高温や大風なんかに負けてしまうんじゃないかって。そのことには触れられてないわねえ」
「言葉が専門的すぎて――わざと素人には分からんように書いてるのかもしれんけど、よく理解できんかった」
「ザイフリボクだけがひょろんと1本。不自然で哀しそうに見える」
ザイフリ表示IMG_7493 (640x427)
①ザイフリボクは名古屋市のレッドリストにあげられている絶滅危惧種
②その生育に適した環境にするために・・・・と書かれています 
拡大IMG_7493 (2)
この子は 誰か(たぶん鳥)によって 何処からか連れられて来て
ここに落され芽生えて ここの環境で育ってきた ← ここまでは自然
(ここには色んな人も来るから)「希少種がある」とか騒がずに 
目立たせぬように注意して 自然に任せてきました ← 私たちの姿勢

それを「(希少種である)ザイフリボクのために」と
周りの環境を変えた 人たちがいます
そのことの責任は その人たちがとる覚悟がいりましょう
自然を人為に換えたことで 相生山のザイフリボクは自然ではなくなりました
「哀しく」見えるのは だからだと思います

    by  アイ

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そして ヒメボタルは見れなくなった

相生山緑地 シンボルコナラ前の畑について
ヒメボタルと見物人を観察しているウオッチャーたちから「現場の声」報告
「もうここは全然見れなくなったね」
「安心して楽に沢山見られる、いい場所だったのに」
「去年まで見れてたのに。どうなっちゃったんですか?」
畑表①IMG_6954 (640x480) 畑表②MVI_6955_Moment (640x360)
この畑については 何回も書いてきました
無用な繰り返しを避けるために 一読ください
名古屋市に申し入れた経緯のなかで ヒメボタルとの関係について こちら
畑裏①DSC_6598 (640x360) 畑裏②IMG_6967 (640x427)
そもそもシンボルコナラ前の畑の発端 3年前 こちら
今も草地のまま隣接地 草地MVI_6955_Moment(2) (640x360)
こちらでは ホタルは少ないながらも見られるそうです
畑にされ「開墾」されたことにより 
名古屋市が看板に書いた「里山の景観」は 実現したのかもしれませんが
肝心の「里山」における 生物多様性は奪われてしまったように思えます 
「たくさんの蛍の命が殺されてしまった」(あるヒメボタル追いかけ人)
そして ここでも急激に「ホタルの数が減ってしまっている」とのことです
谷筋IMG_6960 (640x427)
名古屋市には理解してもらえてない と思わざるを得ない
根本的な問題提起
 こちら
ヒメボタルは相生山緑地の「生態系保全の象徴種(=FlagShip Species)」です
その消長は 相生山緑地の自然環境全体の指標ともなるべきものです
ゆえに 私たちは この狭い畑が引き起こした変化に注目しています
[相生山の四季を歩く会]からの提案に代えて こちら

私たちの見方や意見に「無理がある」「間違っている」と思われる方は
どうぞ ご指摘ください 考え直すことにやぶさかではありません

   by  Oak.+R.61

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プロフィール

森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
人と自然の関わりについて ときに思いを述べます ご意見コメントいただければ嬉しいです
 
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