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「自然を大切に」するために

 あちこちで「森づくり」の取り組みがされているようだ。行政が「専門家」を擁し、市民ボランティアを動員して。「森づくり」は良いこととして、人びとに受け入れられそうだが、本当にそれでいいのだろうか。

 「発展」「開発」のために、利便性を優先し、環境破壊がすすむ。田んぼを埋め、山を削って、道路や住宅やダムや生産・流通・商業施設などをどんどんつくってしまう。さらには、海を陸地に替え、工場や空港や基地までつくってしまう。
 そうしなければ、人は幸せになれないのだろうか。本当に?
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 人の行為の結果、田んぼや川や山野や海の生きものたちは、もうそこでは生きていけない。保全活動として、他所へ移したり、持って来たりすることは、遺伝子の攪乱になるだろう。見かけは「守られた」ようでも、もともとの自然ではない。

 たとえば、人の手で作られた森は自然の森ではない。日本は気候条件に恵まれているので、都会のまん中でも空き地になった所には、すぐに草が生える。崩落地や伐採地にわざわざ植林しなくても、数年もすれば森になっていく。自然はすばらしい回復力を持っている。人の作為など及びもしない。
 適地にあった植物が生え、虫が、魚が、鳥が、生きものが訪れ、生まれ、育つ。これが自然ではないのか。
   鳥撮り出会いIMG_0142 (640x427)
 私たちはあまりにも自然というものをないがしろにしている。自然を知ろうとしないで、支配することが自身の任務であるかのように思い上がっている。最も身近にあり、恩恵を受けているものなのに。
 自然にとって一番のダメージは、人間によってもたらせられる改変だ。わたしたちは、その衣食住を自然に依拠し、自然の中で生かされているから、自然にとってのダメージは人間社会にとってもダメージとして、いつか返ってくる。
 「自然のために」とした改変でも、例外ではないだろう。
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 一方で壊して、他方で「戻す」「守る」「つくる」ための活動、いったい何をしているのか?そういう理不尽な無駄をするのは、もしかしたら、特定の誰かの利に結び付いているからではないのだろうか。そんなふうに疑ってしまう。
 人間に少しの我慢を課することで、昔のようには戻れないまでも、加速する破壊や異常を押しとどめることが、少しは実現するはずだ。 

 「自然を大切に」みんなそう思っている。ならば、根本的な手を打たねばならない。
 開発を抑えることは不可能なのか。エネルギーを使い過ぎないようにすることは無理なのか。人間による「森づくり」を、はたして自然は求めているのか。
 自らを瞞すことなく、自然の声を聞こう!



最近のblog記事 「相生山をもてあそぶな」「教えてください!」「名古屋市からの回答」への感想として届いた、K2さんのご意見を紹介しました。画像は最近の相生山緑地のもので文章の内容とは直接関係ありません。  by アイ

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名古屋市からの回答

「なごや森づくり講座in相生山緑地~赤松林再生プロジェクト」参加者募集について。該当記事 こちら
名古屋市に、私たちの意見を述べ、実施についての検討を提案しました。
「アカマツ」IMG_0216 (640x427)
昨日、担当部署から回答がありました。
 ①計画通り実施いたします。了解ください。
 ②参加者に、このプロジェクトについて違う意見があることを紹介します。
 ③名古屋市への意見書(こちら) 添付資料(こちら)、ブログの関連記事(こちら)は読みました。

再生地区IMG_0213 (640x427) 常緑IMG_0214 (640x427)
あらためて「相生山の現地を訪れる多くの人びとが(当事者を除く圧倒的多数者が)首をひねり眉をひそめているのが実情であり、名古屋市のすすめ方は支持を得られていない」ことを伝えました。
ベンチIMG_0218 (640x427)
この回答を求めている時期に、当該地(周回道路エリア)で「昔(5,60年前)の相生山をよく知っていて、今もたまに散歩に来ている」という山根学区に住む年配の方と出会いました。お聞きした話の要旨は【①ここに生えてるのはアカマツではない。背の高い成木も幼木も、アカマツとクロマツの雑種だ。②昔の相生山は松林という感じではなく、ツツジや背の低い木が生えていて、背の高い松も少し混ざっていた。こんなに密生してはいなかった。③今は常緑が育ってくるようになった。ここをどうするつもりなのか理解できない】ということでした。
密生松IMG_0215 (640x427) 周回入口IMG_0221 (640x427)
名古屋市には、(1)市民に正しい情報(科学的事実に基づくもの、植生遷移の現状認識など)を発信し、(2)将来の見通し(緑地の位置づけ、中長期の方針)を明らかにしていくなかで、(3)市民間の意見の違いを良い方向にリードしていく知力と能力、を求め続けていきます。

  by  Oak.

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教えてください!

COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)から10年。
愛知県・名古屋市が会場になったこともあってか、地元の新聞の新年連載。
中日COP10特集①IMG_20200104_01
読んでスグに? 読み返して?? 疑問だらけの引用発言、記事内容。
特に気になった箇所を拾ってみます。関係者の方から、答えが返ってくるのを少しは期待して。
中日COP10特集①IMG_20200104_0002 ① それは、はたして「自然を取り戻せた」ことなのかしら? わずか20年で「森づくり」? 森ってそんなに簡単に出来るものなの?
中日COP10特集①IMG_20200104_0002 ② 田んぼを森に「つくり」変えるって、やって良いことなんだろうか?そりゃあ、田んぼだって、もともとの自然を人間がつくり変えたもの。だからと言って、人為的に森に変えることは生態系にとって、どうなんだろう?
中日COP10特集①IMG_20200104_0002③「在来種」と言ったって、そこに生育していた種ではないですよね。田んぼだったんだから。その前は、きっと氾濫原。山地ではなかったと思います。
コナラやヤマザクラの苗は、どこから調達してきたんだろう?遺伝子の攪乱にはならないんだろうか?
中日COP10特集①IMG_20200104_0002④ 「有機栽培を求めること」と「自然を大切にすること」は違うと思う。
中日COP10特集①IMG_20200104_0002a
「破壊された自然」を、ビオトープでとり戻すことが出来るのでしょうか。ビオトープづくりが「環境破壊」の免罪符になってしまっていませんか?
中日COP10特集①IMG_20200104_0002 ⑤
この例でいうなら、「多様性を守ることは人類にとっての未来の可能性」ですよね。他の種は、ホモサピエンスの繁栄のためにこそある!?
中日COP10特集①IMG_20200104_0002 ⑥
相生山緑地の周辺の街路樹には、ヒトツバタコやシデコブシが植えられています。それは絶滅危惧種を守ること?庭に固有種を植えることが保全活動?「開発」し放題、何でもあり!!人類は自分の都合で他の種を「絶滅」に追い込み、小手先の「保全」で「自然を守る」と言う。何という思い上がりでしょう!
偽物の「庭園づくり」「公園づくり」を、ホンモノの自然と混同させる。そうやって、自然破壊、生態系への攪乱を容認してしまってはいませんか。しかも、「良いことをしている」と、市民をミスリードしていませんか。

相生山の道路に係る学術検証委員会で、「環境に配慮する道路づくり」の意見陳述を傍聴したことがありました。曰く「私たちも道路をつくることによって自然を壊したくはなかった。しかし、道路をつくると決まっていたので、ではどうやって相生山の生きものたちに償うことができるかを考えた」。これに対し、道路の専門家の委員から「道路が必要かどうか、つくらないという選択肢の想定は?」との指摘があったように、記憶しています。
ヒメカサキビの谷IMG_0242 (640x427) 第2橋梁IMG_0241 (640x427)
こんなことを、自然観察の先輩から聞いたことがありました。「名古屋市は東の丘陵地の樹林を壊して、西に新たな森をつくろうとしている。何と愚かなムダをしていることだろう」
COP10開催時に、こういう指摘もありました。こちら

みなさんの お考えはいかがですか?

   by  Oak.

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「相生山を もてあそぶな」

名古屋市の広報に 参加者募集記事 (スキャン編集)
公報なごや2020_1 ②アカマツ林_20191231_0001 看板IMG_0284 (640x480)
相生山緑地内の掲示板には 昨秋チラシが貼り出されました
こちら 記事もlinkも読んでください 市への2015.7提出文書は こちら
名古屋市は何故 「森づくり」「アカマツ林再生」を進めたがるの?

相生山の樹林地です (撮影は昨12月下旬)
冬枯IMG_0133 (640x427) 常緑樹林IMG_0197 (640x427)
コナラ(小楢)中心の落葉樹林     アラカシ(粗樫)も混ざる常緑樹林

相生山は東部丘陵の一角 古くからの「里山」的存在で一部は耕作地に
周囲一帯は住宅地として開発されましたが
田んぼIMG_0120 (640x427) 梅畑IMG_0192 (640x427)
菅田(すげた)地区の田んぼ       山根地区の梅畑
未整備(未買収)の緑地区域内でも 野菜・果樹の生産が続けられています

「オアシスの森」として緑地公園化され 市民利用のためとして
相生口集合場所IMG_0111 (640x427) 山根口IMG_0144 (640x427)
相生口の駐車場     山根口はかつて急坂の農道を造成したと聞きました

人による 人優先の改変(=破壊)の最たるもの
道路用地IMG_0054 (640x427) 橋梁IMG_2685 (640x427)
都市計画道路/市道弥富相生山線 着工済み部分 (保管画像より)

冒頭に戻ります
「オアシスの森づくり」
自然に育ってきた植生を 人の手によって伐採し「整備」して
何を実現させたいのでしょう 誰もを納得させる目的があるのでしょうか
アカマツ林再生地区IMG_0321 (640x427) アカマツ林再生伐採IMG_3144 (640x427)
「相生山を もてあそぶな」 相生山緑地をめぐる意見交換会での
地元の農家の方からの発言の一部として伝わってきました こちら

自然からいただいて 人の生活が成り立ってきたことを
名古屋市が市民に きちんと伝えるべき時と思っています
実現不可能な「アカマツ林再生」に 市民を駆り立てるのは如何なものでしょう

   by Oak.

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梅の花芽

お正月の梅 花芽は堅い
梅の花芽②IMG_0052 (640x427)
相生山緑地の梅畑 大晦日はこちらに  元旦はこちら
梅の花芽①IMG_0050 (640x426)
コナラ(小楢)やアズキナシ(小豆梨)やクスノキ(樟)の雑木林を背景に
梅の花芽③IMG_0055 (640x427)
相生山に通い始めたころ 自然林に目が向いて
人が植え育てている農耕地はスルーしていました

自然の一部である人(ヒト)が 自然と交わって
相生山の今の姿をつくっていることを 素直に認めて
この姿を残すことの大事さを思っています

   by  アイ

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よい年に しましょう

「日の出の瞬間、ふわーっとあったかくなるんだね!!」
日の出IMG_0001 (640x427)
相生山の南東 松の残る尾根上 7:02
ことしも 緑地内に住む方がたと 初日を迎えました
初日迎えるIMG_0008 (640x427)
元旦の光を背に 東から北へ 初鴉とともに
御嶽山IMG_0009 (2) (640x427)
山根小学校の向こうに うす紅をまとう雪の御嶽山
向かって左の稜線下に 小さく乗鞍岳も
樹林の入り口 コナラ樹冠IMG_0011 (640x427)
黄葉の葉が何故か この子だけ毎年残る コナラ(小楢)の高木
その樹冠が明るくなっていきます 燃える赤褐色に染まっていきます
ヒヨドリ(鵯)たちの 声がにぎやかになります 姿が活発になります
梅畑日の出IMG_0018 (640x427)
相生口の竹藪から上ってくる陽が 梅畑まで届きました
剪定された枝に残った花芽の ふくらみが もうすぐ見えるようなる

菅田(すげた)神社 大きなアベマキ(棈)の育つ境内に
菅田神社①IMG_0022 (640x427) 菅田神社②IMG_0023 (640x427)
「あけましておめでとうございます」「よろしくおねがいします」
集落から集う 三々五々に初もうで
火にあたりながら 氏子さんたちと 1時間をゆうに超えて話はずみました
世間話 道路の話 昔話 税金の話 畑の話 道路の話  
下山畑工事跡地 下山畑IMG_0024 (427x640)
「今年は正念場」 10年前からずっと そう言い続けてきた気がする
「正しい」と思うことを主張するだけでなく そのように決着するには
どうすればいいのか 何が足りないのか

もっと考えて そのために動き続ける そんな一年になりそうです
「相生山の四季を歩く会」からの ごあいさつは こちら
元気に 楽しく いきましょう

   by  アイ

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プロフィール

森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
人と自然の関わりについて ときに思いを述べます ご意見コメントいただければ嬉しいです
 
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