「人間が生きていくための自然・・・」でいいのだろうか?
雨で「お花見」が流れた午後。名古屋市の呼びかけによって進められてきた、行政と相生山緑地に関わる市民(地域住民や活動グループ代表など)と専門家による「緑地計画検討会」の会合が開かれ、「相生山の四季を歩く会」の代表として参加しました。

今回のテーマ(案)は「相生山緑地において大切にしたいこと」。昨10月の「現地見学会」、講演「植生遷移と生物多様性」も含めた前回(12月)討議を受けて、その継続とまとめの位置づけでしたが、参加者からの提案意見によって、全般的な意見発表の場ともなりました。

主催者発言、グループ討議、そのまとめ発表、専門家の所感、どのなかでも多く語られていたのが、「これまで知らなかった者同士が言葉を交わし、意見の一致とまではいかなくても、お互いを認識し合える関係」になれたこと。「相生山の自然を大事にしていきたい」という大前提の共通点に加えられる『成果』だと思います。

けれども、それぞれが持っている「自然」のイメージ、それへの対応には大きな違いがあることも分ってきました。残念ながら「ヒト優先」「人のためになる自然」という考え方が多いように思われます。それでは、現在起こっている、これから起こってくる「自然と人」との課題に対処できないのではないかと私たちは心配です。

会合の後、いつものように仲間4人で「感想会」2時間弱。
「名古屋市の人も、進行係の人も最初に比べると変わったよね」「どうしてもまとめたい、って感じが無くなった」「じっくりと時間をかけてでもつくり上げていければいい・・・・みたいな」「大学の先生の『コミュニケーションのプロセスが大事』とか『従来は決めたら走るだったけど、決める過程、戻す勇気』みたいな話、納得できる!」「それでも、参加者の中には姿勢が変われない人も何人かいるみたい」「他の人の話を聞こうとしてないもんね」「置いとくしかないのかなあ」「市の人のまとめ発言で『人間が生きていくうえでの≪自然が大事≫』って表現があったでしょ。やっぱりそうなるのか・・・と、もやもやしてる」「そうだよねえ。なかなか分かってもらえない。うちらは少数派(笑)」

一昨年の秋から始まった会は今回で一区切り。成果と課題は行政に委ねられる形で、今後に引き継がれていくことになるのでしょう。期待しつつ、「いつでも発進」の姿勢で見守ることにいたします。
by アイ+Oak.



今回のテーマ(案)は「相生山緑地において大切にしたいこと」。昨10月の「現地見学会」、講演「植生遷移と生物多様性」も含めた前回(12月)討議を受けて、その継続とまとめの位置づけでしたが、参加者からの提案意見によって、全般的な意見発表の場ともなりました。

主催者発言、グループ討議、そのまとめ発表、専門家の所感、どのなかでも多く語られていたのが、「これまで知らなかった者同士が言葉を交わし、意見の一致とまではいかなくても、お互いを認識し合える関係」になれたこと。「相生山の自然を大事にしていきたい」という大前提の共通点に加えられる『成果』だと思います。

けれども、それぞれが持っている「自然」のイメージ、それへの対応には大きな違いがあることも分ってきました。残念ながら「ヒト優先」「人のためになる自然」という考え方が多いように思われます。それでは、現在起こっている、これから起こってくる「自然と人」との課題に対処できないのではないかと私たちは心配です。

会合の後、いつものように仲間4人で「感想会」2時間弱。
「名古屋市の人も、進行係の人も最初に比べると変わったよね」「どうしてもまとめたい、って感じが無くなった」「じっくりと時間をかけてでもつくり上げていければいい・・・・みたいな」「大学の先生の『コミュニケーションのプロセスが大事』とか『従来は決めたら走るだったけど、決める過程、戻す勇気』みたいな話、納得できる!」「それでも、参加者の中には姿勢が変われない人も何人かいるみたい」「他の人の話を聞こうとしてないもんね」「置いとくしかないのかなあ」「市の人のまとめ発言で『人間が生きていくうえでの≪自然が大事≫』って表現があったでしょ。やっぱりそうなるのか・・・と、もやもやしてる」「そうだよねえ。なかなか分かってもらえない。うちらは少数派(笑)」

一昨年の秋から始まった会は今回で一区切り。成果と課題は行政に委ねられる形で、今後に引き継がれていくことになるのでしょう。期待しつつ、「いつでも発進」の姿勢で見守ることにいたします。
by アイ+Oak.



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