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「生物多様性のための里山管理」を考える

四季折々の美しさを見せる 相生山緑地コナラ・アベマキの雑木林
「この景観を永遠に」と願う人の気持ちが 分からないではありません
朝の樹林IMG_3046 (640x427)
しかし この二次林は人が農用林として また燃料供給林として利用し
その後 自然の遷移のまま放置されたがゆえに成立したもの こちら参照
やがては シイ・カシの暖帯性の樹林へと移行していくでしょう
アベマキ伐採地P2263594 (640x480)
「それは嫌だ、好みではない」「生物多様性のために整備しなくっちゃ」
名古屋市などでは 樹林を伐採し「健全な森づくり」を進めています
けれども 「健全」かどうかは誰が決めるの? 結局人間の判断ではないですか

自然は自然のままに いのちを育み 森林も在るがままに成立しています
かつてのような農業生産の形が変わった今 形だけの「里山」を望むのは
自然を大事にすることではなく 人間の欲でしかないのではないでしょうか
里的景色P2263590 (640x480)
百歩譲って 「生物多様性のために」というなら
人間が自然に対して どう対処してきたか どんな仕打ちをしているか
そこのところを見直さずに たかだか―相生山なら123.7ha―を
整備するというのは おかしなことだと思います
ギャップ橋脚IMG_2642 (640x427) 橋脚IMG_2641 (640x427)
「経済性」「開発」の名のもとに 宅地や道路のために山地を切り開き
自然を破壊したのは 人間 
いのちを奪い絶滅させ 大量の「絶滅危惧種」をつくり出したのは 人間
そうしたことを省みず いまだに進めながら 一方で
「自然保護」「生物多様性」「環境保全」 を語る
まったく矛盾していませんか こちら参照
人間が何もしない方が 自然は「健全に」存在できる
園路予定地IMG_3042 (640x427)
自然は 暴風雨や地殻変動や河川の氾濫や火山活動や によって 
ダイナミックにニッチの転換を繰り返し
そのなかで いきものの入れ換わり 多様性がすすみ維持されてきたと言えます

ほんとうに「生物多様性」を大事にしたいなら 
まず最初に 「開発」を抑制することを考え実行しなくては
また この国の山地に広がった画一的人工林に手を入れなくては
着手することは他にないか 想っていただきたいものです
本質に至らない 「何か役割を果したい」善意を引き回すだけに終わっている
「生物多様性のための里山整備」は 理解することが出来ません
みなさんは どうお考えになるでしょう

    by  Oak

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樹木を虐めて整備する「公園」を望まない

「森の整備のため」に また切り払われた 相生山の樹林地
奥の方まで陽が射し込んで 様子がすっかり変わっていました 
伐採地19_2 P2263575 (640x480)
以前 関係者に聞いたことがあります その返事
「相生山緑地全体は広いんだから、少々のことは良いじゃないですか」
――そうやって この3年くらいのうちに伐採地が拡大してきました
相生山の全体の印象が 変わるほどに
「伐っても数年すれば、また繁ってくるから心配しなくても」
――ならば わざわざ伐る必要ないのでは?
自分たちの一時的快感のため?「自然のため」と言いながら 
伐採地19_2②P2263576 (640x480)
ヒサカキ(姫榊)やアラカシ(粗樫)などの常緑幼木が 以前は対象でした
最近は コナラ(小楢)・アベマキ(棈)など相生山の代表種や
ハギ(萩)・ガマズミ(莢蒾)・シャシャンボ(小小坊)など 手あたり次第
幼木だけでなく 10年以上も生育してきた樹木も伐採してます
園路脇に盛大に積み上げられた 最近まで生きていた幹・枝・葉
枝葉③P2263582 (640x480) 枝葉①P2263578 (640x480) 枝葉②P2263579 (640x480)
「森には持ち込まない、森から持ち出さないを守ってます」
――植栽木も目立ってきましたけど・・・ こちら
運び出す手間を省くための言い訳にも聞こえます

この活動に関わっている人が 個別にやるのか 別の人が真似るのか 
大規模伐採の後には 触発されるかの如く 緑地の園路のあちこちで
モチノキ(黐の木)やソヨゴ(冬青)の小枝が散らばっていることも多いです

「アカマツ林再生」を掲げるこの区域 こちら 先週には
マツやウスノキ(臼の木)まで 伐ってスッキリできれば何でもいい?!
伐採地19_2③P2263580 (640x480)
「自然と共生」 
世界に「AIOIYAMA」と誇れる「自然を大事にする」公園
その理念 コンセプトに語られている「自然」とは何?

相生山緑地整備の「基本構想」に 自然の側からの問い返しや
相生山近辺の 相生山に親しんできた 多数の市民の意思が尊重されなければ
「学者さん」と「お役人」の 言葉だけの やっつけ仕事になってしまいそうで
すすめられている「意見交換会」の 深い中味を問うていきたいと思います

   by  Oak.

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相生山に人工の庭は要らない

 相生山はコナラ(小楢)を高木層の代表とする【雑木林】が、その魅力です。人が意図的につくったものでなく、むしろ人が手を加えなくなってから自然に形づくられた二次林です。
コナラの谷IMG_2650 (640x427)
 谷筋の上の小さな広場から展望すると、小規模ではありますが《コナラの樹海》がきれいです。葉の落ちた冬の今でも樹形の美しさに惹かれますし、うす緑から若緑が広がっていく芽吹きの春や金褐色に輝く黄葉の時期も見事です。
 しかも、この樹林に入ってみると、亜高木層・低木層・草本層に、それぞれ適応した樹木が生育しており、そのなかに昆虫や鳥類などの動物が生息していて、名古屋市という大都会のなかには稀な生態系を、全体として形づくっていることが、しばらくすると理解できます。
 有名になったヒメボタルも、相生山の象徴種ではありますが、人類の誕生以前から連綿と続いてきた数ある生命の一種にしか過ぎません。
樹林②IMG_2655 (640x427)
 ところで、この相生山には “この森では「名古屋市緑のまちづくり条例」に基づき、「緑のパートナー」として名古屋市から認定された「相生山緑地オアシスの森くらぶ」が森づくりを行っています。名古屋市” という看板が示している通り、市と協働する形で市民ボランティアグループが「森づくり」活動を展開しています。こちら
 今年の始めからも「ツツジや桜の園をめざす」とされる一帯で、伐採が行われたようです。いつもながら「森を暗くし生物多様性を損なう」常緑低木をいっせい伐採。
伐採地①IMG_2662 (640x427)
 相生山緑地の北部「オアシスの森」とされている区域では、ここ3~4年のこうした活動の結果、樹林地の中に「伐採地」がどんどん広がっているような感がします。生産緑地などの民有地を含めると最近「人の手が入った」区域は全体の1/4~5くらいにまで拡大したように感じます。
 毎月末から月始めに相生山を歩くたび「日当たりのいい場所が増えた」「風の通り道が広がった」「ずい分見通しが良くなってしまった」とぼう然とすることが多くなりました。
 森林に生育・生息する多くの生きものたちは、水分も保障される半日陰をもっとも好むものだと思うのですが、これでは行き場(生き場)を失うもの、すでに失ったものがいるのではないかしら。
伐採地②IMG_2664 (640x427)
 伐られた木が集められていました。
 本当に学習し調査したうえで実行されているのでしょうか。長年人びとの暮らしに役立ってきたヒサカキ(姫榊)やソヨゴ(冬青)以外に、これからの森の主人公になっていくシイ(椎)やアラカシ(粗樫)に交ざって、半常緑のモチツツジ(黐躑躅)までも伐られていました。主体的には真剣に熱心に取り組んでみえるのかもしれませんが、「自分たちの手に負えない太い木・高い木以外は伐って、とにかく見た目がスッキリきれいになればいい」やっつけ都合仕事をしているように見えてしまいます。
 こうしたやり方では数年しないうちに広葉樹たちは萌芽更新し、人が手を加える以前の状態とは異なった不格好でどうしようもなく暗い人工樹林を呼び込んでしまうのです。無理なことは無理、人は自然をコントロールすることなど到底できない。その実例は相生山にもそこかしこにあって、「また手を入れなくっちゃ」の悪循環を繰り返していそうです。 
 2015年7月の意見書 同添付資料 こちら
伐採物IMG_2663 (640x427)
 本当に名古屋市は、この実態を確認して「認定」しているのでしょうか。
 もっとも市の「緑のまちづくり」計画自体が、人間の生活優先、景観=見た目による快適さに重きがおかれていて、人間をふくむこの世界の生態系そのものに考えをいたす点で、極めて不十分な感を持ちますので、相生山での実践も評価こそすれ批判できないのかもしれません。
 日本人は自然に学ぼうとするより、自然をとり込もうとしたり、自然に手を加えることを伝統として生きてきた、と言われることがあります。庭園・公園・個人の庭・盆栽・・・。それぞれにそれぞれの場で行われることに、いちいち申せるはずもありません。
 けれども、相生山の樹林地に庭は要らない。人の好みを押しつける場所ではないと知るべきです。冒頭に書いてきたように、ここでは「自然の意思」が優先されてきたから。だから、大事。それを伝えることが、生かす政治が。
樹林①IMG_2659 (640x427)
 自然な森林がそうであるように、私たちは≪いろんなものがさまざまに≫生きていける状態が大事と考えます。誰かによって淘汰・選別・抑制されることなく、≪在るがままに成るがまま≫を愛します。

 来たる名古屋市との意見交換会では、「相生山の道路を廃止し、緑地をどう整備していくか」が課題ですから、第一回目は今日のブログのテーマは後回しになっても良いと考えています。
 けれども、ここは根本的な問題ですから、避けるわけにはいきません。そして、このことを意見交換しお互いに考え、みんなで方向性を見出すことこそが相生山の未来に通じると思っています。

    by  Oak

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その目的は何?

相生山緑地の散策路に標識が立ちました
標識IMG_0746 (640x427)
矢印の方向へコナラの林床に踏み込むと 見慣れた伐採跡
数十cmに伐り込まれた低木 その幹や枝が積まれていて
かき分けるように 出来たばかりの 薄い踏み跡が続いていました
通路①IMG_0743 (640x427) 通路②IMG_0744 (640x427) 
なぜ こんなことをしているのかしら
「オアシスの森」と名付けられた この区域には 
こんな表示が出ています こちら
なのに なぜ 樹林地のなかへの踏み込みを誘うのでしょう
このすぐ近くには 希少種の×××が生育していることが
名古屋市の資料でも確認されています
少し離れた場所では 注目種とされている××××の群落で
最近も竹が伐採されていました
植生の基本や現状を学ぶことすらせずに ことが進められているように思えます
通路③IMG_0745 (640x427) 爆弾穴IMG_0742 (640x427)
「自然を大事に」しようとして 都市計画道路の工事も中止して
「緑をどのように未来に遺そうか」と検討している最中に
自分たちの興味本位で 相生山のなかを改変するのは如何なものか

『楽しければいい 人が喜んで集まればいい 他のことはよう分からん』
それでは 人も滅びます

名古屋市は こうした行為を いつまで見て見ぬふりを続けるのでしょう
納得できない気持でいるのは 私たちだけなのでしょうか

    by  Oak.
 関連記事 過去にも こちら

 

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相生山緑地は誰のもの?

相生山の森に今日も 朝の光が射し込みます
樹林IMG_0422 (640x427)
この森は いったい 誰のもの?
計画では123.7ha全域を 名古屋市が取得することになっています
ということは 名古屋市民全体のものになるべき区域

けれども現状では 市有地と私有地が混在し
私有地では 住宅があり農地があり山林や竹薮になっています
市有地でも 個人が農耕地として使っていたり こちら
個人使用場所IMG_0540 (640x427)
市が業者に委託して伐採した後の材が切り出されていたり
時節になれば タケノコ泥棒が出現したり こちら
勝手な伐採や「剪定」は後を絶たず こちら 森を荒らす行為 こちら
一部の誰かが その意思のままに 他の意思は想像することもなく

そして さらに・・・
「道路」工事跡と樹林地 シェルタから樹林IMG_0501 (427x640)
この森は誰のもの? この景色を見るといつも思います
人が勝手に 人の都合で 思うように変えていいものなの?

今年は夏の猛暑が異常でした 豪雨の被害も甚大でした
「自然現象」の要因を 人がつくり出していないのか
「災害」の要因もまた 人がつくり出していないのか
稲田口IMG_0580(640x427)"
森林のもつ公益的機能 こちら を再認識する必要があると思います
それは中途半端な理屈で 木を植えたり「森をつくろう」とするのでなく
長期的にとらえて 森のいのちを大事にしようとすること 
集いIMG_0619 (640x427)
人の都合優先で 自然を変えようだの 好みや欲の対象にするだの
そういった行為をやめなければならないと 今年の夏は警告しました
相生山は誰のもの? コナラ樹林IMG_0631 (427x640)
それは 人も含めて いきものみんなのもの
森に住む動植物菌類までもふくめて いのちのつながり=生態系を
大事にして始めて 人は森の公益的機能を受け取ることが出来ます

相生山緑地をめぐる当面の課題として 「市民への説明会」があります
シェルター前IMG_0505 (640x427)
みんなの相生山緑地を 後世にどのように残すのか

市政に携わる 市長や市会の政治家も 公務員である職員も
市政の主人公である市民たちも
発言機会のない森のいきものたちのことも思いやって
みんなで一緒に考える場になることを 求めつづけたいと思います

     by  Oak.

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相生山緑地の荒れた竹藪

めったに人が入らない
相生山緑地の奥に ご案内します
竹藪③IMG_6847 (640x427)
まるで墨絵のような モノトーンに近い世界
光の届きにくい荒れた竹やぶ 放置されたモウソウチク(孟宗竹)林

緑地南部の住宅地からは ほど近い 昔の畑や建物の遺構も残る区域です
竹藪入口IMG_6828 (640x427) (2)
斜面を下ると 樹木が次第しだいに減っていき
密集した竹藪のエリアになっています
太い竹に囲まれて 大きなコナラ(小楢)も窒息しそう
竹藪④IMG_6831 (640x427) 竹藪②IMG_6829 (427x640)
「筍がいい値で売れるって話でや 親の代に わざわざ京都から仕入れてきて
植えたんはいいが それほど儲からんだで だんだん放ったらかしになって
そしたら 手の付けられんほど広がっちまって 一帯竹だらけになってまった」
竹藪①IMG_6827 (427x640) 尾根の竹藪IMG_6828 (640x427) (1)
谷の底は 上の畑地から 雨が降ると流れが出ます
反対側は やせ土の上に 暗い竹藪が広がっています

相生山緑地「森づくり」の一環で竹藪整備がされていますが こちら
生態系が心配になるほど 「きれい」に手入れされる一方で
見えにくいところでは 自然に対する人の責任が放棄されています
暗い竹藪IMG_6830 (640x427)
「世界のAIOIYAMAプロジェクト」は 目立つところは検討しても
息絶え絶えの 森のいのちへの想像力は保留にしたまま
人の生活圏に何らかの災いが及ぶまで 知らんぷりを決め込むのでしょうか

    by  Oak.

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森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
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