ヒメボタルの季節がやってきた

 
相生山緑地にヒメボタルが舞う季節になりました。
竹林IMG_5539 (800x533) 先日の「相生山の四季を歩く会」のときの画像です。ホタル出現のピーク時には、この竹林の辺りだけでも見物人やカメラマンでごった返します。近年のSNS普及などによる情報拡散によって、少し前には想像できなかったほどの人びとが、真夜中までホタルを求めてさまよったりレンズを構えたりしています。ヒメボタルストーカーのごとく、ニワカ「解説者」「案内人」も、そこここに出現します。

 人びとの多くは興味本位から抜け出せず、自分の情報や作品を誇示することに夢中で、自己満足に振り回されているように見えます。ヒメボタルのいのち、それを育んできた相生山の森の環境、自分の関わり方、にまで思いを巡らすのはむずかしいことなのでしょうか。

 このブログでは昨年のシーズン後に、こんな問題提起をいたしました。こちら 名古屋市に提出した、つい最近の「要望書」にも対応を求めました。こちら

 相生山のヒメボタルは、名古屋東部丘陵地の数百万年前からの地史と植生と人間の土地利用の機微のなかで、奇跡的に生き残った存在と言えましょう。戦争中の「防空緑地」や戦後の「都市計画公園」指定がなければ、周辺の他の丘陵地と同様に開発に呑み込まれ、絶滅したと思われます。

 また、相生山の道路計画に対し「ヒメボタルに象徴される自然を残そう」という広範な人々の粘り強い努力がなければ、世界中の「地球環境をこれ以上壊さない」という潮流や「開発よりは自然が大事」と願う大多数の市民の思いを背景にした河村市長の判断がなければ、ヒメボタルが生存し続けることは危うかったと推測されます。
コピー ~ DSC07098 (2) こどもたちやこどもたちを産み育てる若い世代が自然のいのちに接し、自らの生と自らを生み出した自然についてしっかりと認識することは、地球の未来にとって大変重要なことと考えます。けれど、たとえ豊かな自然が存在し、それに接することが可能であっても、それだけでは不充分だと思います。
 豊かな感性が素直に育つには、私たちの時代は、この社会は、あまりにも自分本位で経済優先で分業化が進みすぎて目先のことで手一杯状態過ぎると感じるからです。

 ヒメボタルの生態や相生山の変遷など必要最低限の知識と、ヒトの発生以前から生き続けてきたいのちについての畏敬の思いと、自分だけでなく周り―それは人間環境だけでなく自然環境もふくめて―を気遣いながら生きる姿勢とを、少しずつでも持ち寄って相生山のヒメボタルに会いに来ていただきたいものだと願います。

 ことしも森の妖精たちに導かれ、こころ静かにひっそりと、ヒメボタルたちと同じいきもの同士で「いのちの対話」をしてみたい。そんなことを考える仲間との楽しい時間をご案内します。こちら
 ヒメボタルから受け取るメッセージを、自分なりに何らかの行動に結び付けたいとする、やさしい心のみなさんを歓迎いたします。

      by  森の仲間を代表して アイ

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theme : 名古屋・愛知
genre : 地域情報

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Re: No title

HAZUKIさま

 最初は興味本位でも
 少しずつ少しずつ ヒメボタルの住む相生山のこと
 一緒に考えてもらえると嬉しいです
 これからも宜しくお願いいたします

Re: No title

そうですね
静かに 
いろんな思いを重ね合わせて
ヒメボタルの光をながめることにいたしましょう

No title

今年で4回目のヒメボタル観察会。
私も興味本位、ただただ美しく儚い世界でした。
歴史や環境のこと、心に刺さりました。
奇跡的に残ったヒメボタルの命、心して出かけます。
この問題提起、何度も何度も読み返します。

No title

もうホタルの季節になりますか?
あの幻想的な蛍は静かに見守りたいですよね。
観賞も静かに。

Re: 蛍たち

ふくちゃん コメントありがとうございます

 大都会の真ん中で ヒメボタルがたくさん見れる素晴らしさを
 いつまでも残しておきたいと願います
 それにはどうしたらいいのでしょう?

 ヒメボタルは相生山の象徴種ですが 相生山全体の生態系が維持されてこそ 
 ですからまず これ以上「開発」=環境破壊が進まないよう監視すること
 さらに 若い世代に「自然と自分との関係」を考えてもらいたいと思います
 
 ヒメボタルのいのちの消長は 関心を寄せる人びとへの
 行政を含めた私たちの 働きかけにかかっているように思えます

 そして ヒメボタル見物で体感した感動をきっかけに 
 戦争準備や原発など この国の環境破壊を考える人が増えるといいです
 まともな社会へ転換させる一歩が始まることを願います
 そうした動きが起こって来ない限り ヒメボタルも人も滅びますね

蛍たち

姫ボタルは、森蛍とも呼ばれてるそうです。
人が放っておいてくれるから、森でそっと繁殖が続けられてきていた。

6年前に初めて見たときは、とても感動しました。ものすごい数の蛍がピカピカ。
初夏の夜に巨大なクリスマスツリーの中にいるような気がしました。
それ以後、毎年、蛍の数が減っていて残念です。

昨年、山に行ったときは、カメラを担いだ人たちが、バイクで山の中まで乗り付けたり、大勢のアマチュアカメラマン?がシャッター切りまくり。

案内人をしているおじさんたちは、お祭り騒ぎではしゃいで、静かな森は、ごったがえ。マナーなんて、どこふく風。

成虫になった蛍が、たったの5日ほど生きられ、その間に子孫を残さなきゃいけないのに、あれだけの人が寄ってたかって。この時期に集中して森にやってくれば、死に絶える気がしますね。
蛍がかわいそうな気がしました。
飛べないメスは、踏みつけられてるんじゃないでしょうか?
姫蛍にとってはあそこが最後の砦です。

放っておいてあげるやさしさが求められている気がしますね。
ホタルのいる場所を立ち入り禁止にしてもいいと思います。
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森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
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