続・年の始めに(三)

 相生山緑地で進められてきた「森づくり」は、すでに書いてきた(1)赤松林再生(2)ツツジの山復活、に加えて(3)生物多様性のため、さらに(4)歩きやすく見通しの良い散策路維持、ということが目的として掲げられているようです。
 そして、そのための手段はすべて、(ある人に言わせると)「まるで仇のように常緑低木を伐る」こと。「暗い森を明るくすることはいいことだ」とばかりに。
  伐採地IMG_7889 (640x480) (2)
 相生山緑地には尾根や谷、傾斜地が広がっています。土地利用で住宅地以外にも耕作や農道づくりのため、木が伐採されたり、土地が削られたり、あるいは遠い昔から放置されたままだったり。
 当然暗い区域、明るい区域が混在し、それぞれいのちが育っています。
 それがそのまま、現在の『相生山の生態系』で、自然のままにしずしずと変化しています。
明るい森IMG_3696 (640x480) (2) 暗い森IMG_3703 (640x480) (2)
 上の画像は、名城大学農学部環境科学科の調査実習時のものですが、このときのデータによれば、ヒサカキなどの常緑低木に覆われた「暗い樹林」でも、陸貝やヒメボタル幼虫が多く生育していることが分かったそうです。「森づくりのため」に伐採された区域よりも、放置され遷移が進んだ区域の方が、生物相が豊かな場所もあると聞きました。

 限られた場所・期間のデータだけで結論付けるのは早計ですが、大切なことは「オアシスの森づくり」を提唱・推進している人々が、こうした『森のいのち』について意識しているのか、想像しようとしているのか、そのことではないかと思うのです。 

 人間の「好み」や「快適さ」優先で、あるいは「何か良いことがしたい」という願望のために、事実と合わない理由や目的を掲げてはいないでしょうか。あとさき考え不足な「実践」で良しとしていないでしょうか。

     by  アイ+Oak.

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Author:森の妖精 アイ
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