「森の手入れ」を考える(6)

 
 さてここで、松の疎林が広がった里山に、かく乱依存種が現在より多かった理由は何なのかを考えなくてはいけないでしょう。 


 里山と「ビオトープネットワーク」

 山は松の疎林が中心であっても、多少の広葉樹の林もところどころに残されていた。ほんの少しでも、照葉樹林もあった。
 畑や田が広がり、きれいな水を流す小川や、大きな川、そして多くのため池があった。
 そして、湿地や干潟もあった。

 このような多様な土地利用形態は、市街地などで隔離されることなく、広くビオトープネットワーク=生き物の生育環境 としての機能も十分すぎるほどありました。これが、かく乱依存種が現在より健全な状態であった理由だと思われます。
    下山畑 緑地西部/下山畑より

 ところが産業革命以後から、特に戦後からは猛烈な開発が始まり、氾濫原や丘陵地は市街地化され、農地も減少しました。
 そして、残された河川や水路は、コンクリートの三面張りになり、圃場整備も行われ、いろんな種の動植物が生育・生息するためのバラエティーに富んだ住処がなくなりました。
 加えて、大量の農薬が使われだし、生き物にとっては踏んだり蹴ったりの状況です。

 つまり、かく乱依存種が減少した理由は、特に生息・生育地の場所の喪失とビオトープネットワークの弱体化が圧倒的に大きいのです。

 既述のように「里山モデル林」はもともと少なかったのですから、コナラ-アベマキの二次林の手入れ=「森の手入れ」を続けても、生物の多様性の劣化を防ぐ上で、大勢に影響しないといえます。


         by てんてこマイマイ
         画像は文とは直接関係ありません。秋を迎えた相生山緑地、最近の様子です。

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theme : 名古屋・愛知
genre : 地域情報

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Re: No title

まり姫さま

 三連休 真ん中は
 「相生山の四季を歩く会」
 きっと楽しい出来事が 待ってます

No title

こんばんは~♪
ご心配をいただきましたが今日無事に退院しました(^^ゞ
またよろしくお願いします(^_-)-☆
素敵な三連休をお過ごしくださいね(o^―^o)ニコ

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