ウメモドキ モチノキ科の雌雄花

相生山緑地の梅畑で 梅の実が熟す頃
森の中では ウメモドキ(梅擬)が小さく花開きます
花も葉も一見 梅に似ているから 名づけられたと聞きました
ウメモドキ♀IMG_9860 (640x427)
モチノキ科です 雌雄異株・・・・↑上が雌花  ↓下が雄花
ウメモドキ♂②IMG_9862_1 (640x427)
モチノキ科の花のつくりは 皆そっくりに見えます
ソヨゴ(冬青)・アオハダ(青肌)・モチノキ(黐の木)・イヌツゲ(犬柘植)・・・・

ウメモドキの花弁 白から桃色がかったものまで 
相生山での本数は少ないながらも 色の変異が見られます
今年は他の樹木と同様に 開花期が早く来ました もう満開!

ウメモドキと間違えやすい樹木の葉 触れば分かりやすい
 ナツハゼ(夏櫨) 猫の舌みたいザリザリ
 サワフタギ(沢蓋木) 手づくり和紙風のカサカサ
 ウメモドキは 丁寧に織られた布シートのようなしっとり感

雄しべが退化し 雌しべの柱頭が目立つ 雌花→♀株
ウメモドキ♀②IMG_9780 (640x427)
花粉をしっかり付けた葯を持っている 雄花→♂株
ウメモドキ♂IMG_9777 (2) (640x427)
モチノキ科のもう一つの共通点 果実が不味い
鳥も知っているのか 冬の遅くまで残っています
赤い果実は 花材に人気とか こちら
よく似た名前で やっぱり花材に使われる ツルウメモドキ(蔓梅擬) こちら
4月に咲いていた ニシキギ科の花は こちら

ウメもウメモドキもツルウメモドキも まったく別種 混同されませんように

   by  Oak.

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テイカカズラ

相生山の花ごよみ 早いのは感じながら
油断していたら もう咲き誇っていました
テイカカズラ テイカカズラ花IMG_9660 (640x427)
漢字表記は「定家蔓」 百人一首を編んだとされている藤原定家
彼が(恋人の)式子内親王の死を嘆き そのお墓にすがりつき
身も世も果てぬありさまであったと・・・・そのさまを写すかのように
定家蔓IMG_9666 (640x427)
茎から気根を出して 他の樹木や岩壁などをよじ登り 
覆いかぶさってしまうツル性樹木 なので この名をもらったそうです 
相生山緑地の散策路横の この子が絡みついた主は誰だったんだろう?
今はまるで テイカカズラの木のように見えます
テイカカズラ蔓IMG_9662 (427x640) テイカカズラzoomIMG_9661 (427x640)
その後方の高木コナラ(小楢)の幹を登って樹冠に達する 花盛りの子たち
この辺りは 彼らの勢力圏であるかのようです

テイカカズラの不思議な特徴
上に昇る蔓に付く葉は 革質光沢あり 長さ5cm前後の楕円形で全縁
そして 地を這う蔓もあって そこに付く葉は大きくても2cmで波状鋸歯あり 
テイカカズラ林床葉IMG_9665 (640x427)
この画像では巧く撮れませんでしたが 葉脈に沿って斑が入ります
名古屋市の高速道路下の緑地帯に 這っているのを見かけます

テイカカズラは 相生山のヒメボタルのピークに合わせて花開きます
まるで定家が恋人を 亡くした後も慕ったように
テイカカズラIMG_9664 (640x427)
深夜の森に 甘く熟した香りが流れてきたら
それは ヒメボタルを大好きな花の思い

15~20cmの長い果実をつけ 3cmくらいの冠毛ふわふわ種子が出来ますが
相生山では この10年間で一度しか会ったことがありません

    by Oak.

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サワフタギ咲く

花咲きました
サワフタギ花IMG_9325 (640x427)
いつもは5月になってからの花ですが もう満開
この辺りに漂う ほのかな甘い匂いは この花々から?
サワフタギ樹林IMG_9328 (640x427)
サワフタギ 表記は沢蓋木
沢を蓋するように生育する ハイノキ科の樹木
別名 ニシゴリ(錦織)の木
青色を定着させる媒染に その灰が使われてきたそうです
果実がきれいな藍なのですが 関連あるのでしょうか
サワフタギ蕾IMG_9324 (640x427)
稲田口の沢沿いに多いのですが 
中央尾根や北尾根にも そちらは未だ蕾
IMG_9325 (2)
雄しべが長く伸び 先端の葯は橙色
白い花が花序にびっしり 小さいながら華やかです
サワフタギ仰ぐIMG_9326 (640x427)
仰いでみました
親指姫になって 豪華なシャンデリアの部屋に座った気分になれました


     by  アイ


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フジ(藤)に思う

相生山緑地の中央尾根にある梅畑
その西端の林縁部に いつの間にかフジが大きく育ちました
普段は気づかないでいるのですが 花の時期には目立ちます
フジ③IMG_9241 (640x427)
森林とフジの関係 正反微妙です・・・・どんな事物もそうなんでしょうが
フジなどのツル(蔓)植物は ソデ(袖)・マント群落として
森の林縁に繁茂することで 内部を 乾燥や外来生物の侵入から守ります
相生山では クズ(葛)やアケビ(木通) なども多く見られます
けれども一方では フジ①IMG_9239 (427x640)
「シメ殺し植物」として 他の植物に巻き付き その成長を妨害します
林業が盛んだった一時代前まで 山林の管理の初歩として
よく研いだ鉈を腰に フジなどのツル切りは重要な仕事だったそうです
他所様の山であっても 境界超えて入っても それはお構いなしで
だれもがやって当然 お互いさまの「山の手入れ」だったと聞きました
山林が放置されるようになって 鉈を持って山に入る人がいなくなって
暗い人工林の外側にフジが覆い びっしりと花を咲かせているのを見かけます
それは 綺麗ではあるけれど 「山が荒れている」ことの証しでもあります
相生山でも フジ②IMG_9240 (427x640)
このムクノキ(椋)・・・もしかしたらエノキ(榎)の樹冠まで もう届きそう
これは自然の成り行きで 森の防波堤としての役割を果しているのですが
他の植生のことも考えると 少しの「手入れ」を検討していいのかもしれません
「森の手入れ」と称して 1mにも満たない常緑広葉樹を切り払うよりは
厄介者でもあるフジをどうするか考えた方が 理に適っていると思われます

それにしても フジは寄りかかって攀じ昇る対象の樹木を
痛めつけてしまっては 自分たちも繁栄できなくなるだろうに・・・・
どこかで手加減しているのか それとも諸共討ち死に覚悟か
子孫を残せば それで良し!なのか
大きく育って さわやか色の花房を揺らしている フジに聞いてみたいものです

    by  Oak.

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鷹の爪光る

相生山に
鋭い 鷹の爪が 現われた
タカノツメIMG_8564 (2) (640x427)
ウコギ科タカノツメ 
葉痕と太い芽のようすを 猛禽の鷹の爪に見立てたという
この間までは 木片の一部のようだった色と形の芽鱗が
ロウ細工のような 粘っこい輝きを帯びて
宿す生命を 透かして見せる
タカノツメ②IMG_8567 (2) (640x472)
まだ 最後の一葉を残した枝
落ちて湿気を帯びたあたりからは マルトース(麦芽糖)由来の甘い匂い
別名「イモノキ」は 焼き芋のにおいから来たんじゃないか と誰かが言ってた

秋と冬と それから春
タカノツメの育つ樹林に 三つの季節が暖かく交叉する


     by  Oak.


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忍冬(にんどう)

相生山の森の入り口
ムクノキ(椋木)にからみつく
忍冬③IMG_7694 (640x427)
スイカズラ(吸い蔓)の果実が 黒紫に熟しました
秋10月は こちら
忍冬①IMG_7691 (640x427)
スイカズラの別名は ニンドウ(忍冬)

厳しい冬の寒さに耐え忍ぶ姿から・・・
冬も葉を落とさない常緑樹は 数多いのに
きっと このツル植物の一見嫋やかな様子から?
真実は 年々伸びて生育範囲拡大の したたかさ!

花は こちら
対生(ペア)で咲く 金銀花 白から黄に変わります
その萼片を 頭につけたまま
忍冬②IMG_7692 (640x427)
美味しそう! 試してみてください
スイカズラ→忍冬 といえば 忍冬酒
徳川家康も愛飲したとされる 滋養強壮剤
葉と茎 ときに花を使うとされます
果実も・・・・!? 効きそうな お味です

    by  Oak.

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師走柊

今日から 師走
ヒイラギの花IMG_7349 (640x427)
ヒイラギ(柊)の花
ヒイラギzoomIMG_7349 (2)
モクセイ(木犀)に似た ほの甘い匂い
近づいたら 雌しべの元に うっすら蜜が光っていました
ヒイラギの下IMG_7348 (640x427)
先日 大学生たちが環境調査実習していた時 にも 
彼らの作業を のぞき込むように 咲いてましたよね

相生山緑地には まだ若い低木のヒイラギが
黄葉の樹木の下に ひっそりと 花の季節

 
     by  R.62
   

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不思議なヌルデ(白膠木)

ヌルデの雌株にも花が咲いたな と思っていて
ヌルデ雌花IMG_6604 (2) (640x426)
次に見たら 子房が膨らんで 
果実の赤ちゃんが ピンクに 可愛い
ヌルデ子房IMG_6601 (2) (640x426)
雄株は 華やか
先月の記事 雄花のアップは こちら
ヌルデ雄株IMG_6359 (640x427)
ヌルデって 不思議
シードバンク(埋土種子)で 地中に何十年も待機できて
秋の紅葉間際に 満を持して 花つけて
結実は すばやい
冬芽の ネコの手みたいな 毛皮もイイよね こちら

それから 虫癭(ちゅうえい)=虫こぶ 
ヌルデミミフシIMG_6467 (640x427)
ヌルデシロアブラムシが 葉につくった ヌルデミミフシ
中に育つ幼虫が成虫になって出た後は 五倍子(ごばいし)
お歯黒の材料の 黒い染料が取れるそうです

来週の「相生山の四季を歩く会」 ミミフシを割ってみたり
その次は・・・・ 誰か『お歯黒』に挑戦してくれませんか?

     by  アイ

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プロフィール

森の妖精  アイ

Author:森の妖精 アイ
名古屋の相生山(あいおいやま)緑地 大都会に残された貴重な森のことをたくさんの方に知っていただくため情報発信していきます
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